出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2012-01-16から1日間の記事一覧

ブルーコミックス論19 さそうあきら『さよなら群青』(新潮社、二〇〇九年)

さそうあきらは一貫してビルドングスコミックを描いてきたように思われる。しかしそれは熱情的な筆致や声高な語り口によって表現されるのではなく、その たおやめぶりを想起させるキャラクター造型と、描写にふさわしい物静かな淡々とした物語展開によって。…