出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2012-02-13から1日間の記事一覧

ブルーコミックス論23 石川サブロウ『蒼き炎』(集英社、一九九〇年)

石川サブロウの『蒼き炎』全12巻は、山間の村の風景と、それに添えられた「明治中期、ある小さな村で二人の赤ん坊が生まれた」という一節から始まっている。一人は地主の長男の川上龍太郎、もう一人は小作人の同じく長男の大山竹蔵であり、二人は小学生の頃か…