出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2012-05-21から1日間の記事一覧

ブルーコミックス論36 金子節子『青の群像』(秋田書店、一九九九年)

金子節子の『青の群像』は、裏表紙カバーの内容紹介のコピーにあるように、その「青」を含んだタイトルはそのまま「青春群像劇」を意味していて、色彩の「青」の喚起するイメージは伴っていない。しかし主人公たちは男女の二卵性双生児で、姉は「碧(みどり)…