出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2012-10-28から1日間の記事一覧

ブルーコミックス論56 水原賢治『紺碧の國』(少年画報社、二〇〇二年)

真夏の空の下にある中学校の屋上の高架水槽の上で、ひとりの少女が夢想していた。「そこへ行けば、願いが叶えられるという、そこは忘れられた世界最後の楽園、わたしはそこへ行きたい。ZONE―聖域―……。」と。その少女は羽木陽美子(ヒミコ)で、そこにもうひとりの…