出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2014-05-23から1日間の記事一覧

混住社会論63 堀江敏幸『郊外へ』(白水社、一九九五年)

前回ふれた、マチュー・カソヴィッツ監督の『憎しみ』が公開されされた一九九五年に、日本でもフランスの郊外をテーマとする一冊の書物が出現した。それは堀江敏幸の『郊外へ』であり、同書に収録された十三編はフィクション的散文でつづられていて、フラン…