出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2015-08-28から1日間の記事一覧

混住社会論116 ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』(原書、一八八三年、論創社、二〇〇二年)

百貨店の創立とともに、歴史上はじめて消費者が自分を群衆と感じ始める。(かつては彼らにそれを教えてくれたのは欠乏だけであった。)それとともに、商売のもっている妖婦めいた、人目をそばだたせる要素が途方もなく拡大する。 ベンヤミン『パサージュ論』…