出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2015-12-11から1日間の記事一覧

混住社会論126 江成常夫『花嫁のアメリカ』(講談社、一九八一年)と有吉佐和子『非色』(中央公論社、一九六四年)

私が同時代を背景とする現代小説を読み始めたのは、一九六〇年代前半で、しかも光文社のカッパノベルスが全盛だったことから、それらは松本清張、水上勉、黒岩重吾、梶山季之などの、所謂「社会派推理小説」が多かった。これらの作品群はミステリーでありな…