出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2016-06-09から1日間の記事一覧

混住社会論143 森絵都『永遠の出口』(集英社、二〇〇三年)

二一世紀に入り、新しい作家や新たな物語が出現し、それまでと異なる郊外や混住社会が描かれていくようになる。だがそれらはまったくかけ離れているわけではなく、地続きであり、二〇世紀の風景をベースにして組み立てられた二一世紀の光景のようでもある。…