出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2016-09-22から1日間の記事一覧

混住社会論153 三崎亜紀『失われた町』(集英社、二〇〇六年)

二〇〇六年に三崎亜紀の『失われた町』が刊行された。この物語はガルシア・マルケスの『百年の孤独』(鼓直訳、新潮社)の消えてしまうマコンドという村、及びその住人であるブエンディア一族の記憶をベースとする変奏曲のように提出されている。 それだけで…