出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2018-03-09から1日間の記事一覧

古本夜話757 柳田国男『民謡の今と昔』と新井恒易『農と田遊びの研究』

前回、柳田国男の『民謡の今と昔』の内容にふれなかったので、それをここで書いておきたい。柳田は明治以降の民謡の主たる発祥は村の小さな子守娘の「口すさび」、すなわち子守唄にあったと推察している。それに影響を与えたのは、労働と祭が融合した田植唄…