出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2018-06-18から1日間の記事一覧

古本夜話792 野上巖とクルティウス『バルザック論』

河出書房における昭和九年と十六年の二度に及ぶ『バルザック全集』の刊行は、他に外国文学としての例を見ていないはずで、それだけバルザックが読者を得ていたことを意味しているのだろうか。それとも単なる焼き直しの金融出版と考えるべきなのか、その判断…