出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2018-07-06から1日間の記事一覧

古本夜話797 リラダン『トリビュラ・ボノメ』と「白鳥扼殺者」

前々回、『ボードレール全集』や『プロスペル・メリメ全集』の訳者の一人である渡辺一夫が、装幀家の六隅許六に他ならないことを既述しておいた。それらだけでなく、渡辺は昭和十年代半ばのフランス文学研究と翻訳において、その中心的なポジションにいたは…