出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2018-07-09から1日間の記事一覧

古本夜話798 弘文堂書房と辰野隆『印象と追憶』

渡辺一夫訳のリラダン『トリビュラ・ボノメ』は「辰野隆博士に捧ぐ」との献辞がしたためられている。それはこの翻訳が辰野の註解などの「書き込み入り御本」を活用した「答案」で、いわば「堂々たるカンニング」によっているからだと述べられている。 渡辺は…