出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2018-09-28から1日間の記事一覧

古本夜話827 豊島与志雄訳『レ・ミゼラブル』と新潮社『世界文学全集』

辰野隆は『仏蘭西文学』の中で、フランス文学の重要な訳業として、豊島与志雄によるヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』を挙げているが、これがフランス語原書からの初めての大長編小説の翻訳だったからである。 まず『レ・ミゼラブル』は大正七年から八年…