出版状況クロニクル27(2010年7月1日〜7月31日)
まだ幸いにして大きな倒産は起きていないが、出版社、書店、古本屋の売上は ほぼ最悪の状態になっている。
創業・開店以来、最悪だといういくつもの声すらも聞こえてくる。もちろんそれは取次も例外ではないはずだ。
そのような状況の中で夏休みを迎え、その後には多くの書店が決算を控えている。だから返品率は確実に上がるだろう。
かくしてまた秋から冬にかけて、出版業界はさらなる危機へと追いこまれていく。
1.『日経MJ』(7/14)に09年度「日本の専門店調査」が発表された。そのうちの書店売上高ランキングを示す。
順位 | 会社名 | 売上高 (百万円) | 伸び率 (%) | 経常利益 (百万円) | 店舗数 |
1 | 紀伊國屋書店 | 114,509 | ▲4.4 | 634 | 63 |
2 | 丸善 | 88,975 | ▲7.2 | ▲538 | 44 |
3 | 有隣堂 | 53,754 | ▲1.7 | 363 | 43 |
4 | ジュンク堂書店 | 44,666 | 5.9 | ▲603 | 38 |
5 | ブックオフ | 44,462 | 9.4 | 2,487 | 917 |
6 | 文教堂 | 44,132 | − | ▲228 | 186 |
7 | 未来屋書店 | 41,088 | 12.0 | 1,054 | 172 |
8 | フタバ図書 | 39,685 | 13.0 | 648 | 71 |
9 | ヴィレッジヴァンガード | 32,075 | 19.4 | 3,200 | 312 |
10 | 三省堂書店 | 28,623 | 0.3 | 92 | 35 |
11 | トップカルチャー (蔦屋書店、峰弥書店、 TSUTAYA) | 28,508 | 0.0 | 778 | 62 |
12 | 三洋堂書店 | 27,975 | ▲1.8 | 508 | 88 |
13 | リブロ (ロゴス、mio mio) | 25,700 | 15.3 | − | 85 |
14 | カルチェ・イケダ (くまざわ書店) | 22,912 | ▲3.4 | − | 91 |
15 | 精文館書店 | 18,883 | 1.2 | 414 | 48 |
16 | 文真堂書店 | 15,910 | ▲5.6 | − | − |
17 | あおい書店 | 14,770 | ▲5.8 | 122 | 45 |
18 | キクヤ図書販売 | 14,433 | 5.1 | − | 31 |
19 | オー・エンターテイメント (WAY) | 14,143 | ▲3.1 | 519 | 43 |
20 | すばる | 12,717 | − | 244 | 31 |
21 | ブックエース | 12,608 | ▲9.7 | − | 32 |
22 | 京王書籍販売 (啓文堂書店) | 11,758 | ▲5.6 | 76 | 37 |
23 | 積文館書店 | 10,688 | 38.9 | 47 | 32 |
24 | アシーネ | 9,581 | ▲5.1 | − | 92 |
25 | 勝木書店 | 9,215 | ▲1.9 | 23 | 25 |
26 | 明屋書店 | 8,093 | ▲5.6 | 69 | 32 |
27 | 戸田書店 | 7,414 | ▲12.8 | 21 | 45 |
28 | くまざわ書店 | 3,683 | 0.1 | − | 12 |
29 | 加登屋 | 1,969 | − | 3 | 14 |
[上位3社の減収、DNP傘下となった丸善、ジュンク堂、文教堂の揃っての赤字を見ると、書籍販売比率の高い大型チェーン店がもはや利益を上げられない構造になっていることが歴然であろう。丸善、ジュンク堂、文教堂はDNPに買収されなければ、どうなっていたのかわからないほどで、再販委託制の限界を明らかに告げている。
これらの書店の減収と赤字に対して、ブックオフの増収と高利益は、書店が再販委託制の影となり、ブックオフがその光を一身に受けているという構図をあからさまに照らし出している。またヴィレッジヴァンガードの増収、高利益も、書籍ではなくグッズ、雑貨販売シェアが上がっているのだろう。
そしてまたCD、DVDのセルとレンタルの不振も深刻なはずで、この行方もどうなるのか。書店もさらなる苦境の中で不透明な地平へ向けて進んでいく]
2.出版科学研究所による10年度の雑誌と書籍の推定販売金額が出されたので、09年度と併記し、比較してみる。
年月 | 推定販売金額 (百万円) | 前年同月比 (%) | 年月 | 推定販売金額 (百万円) | 前年同月比 (%) |
2009年1月 | 139,563 | ▲1.3 | 2010年1月 | 130,440 | ▲6.5 |
2009年2月 | 181,769 | ▲4.7 | 2010年2月 | 176,931 | ▲2.7 |
2009年3月 | 220,396 | ▲5.2 | 2010年3月 | 217,791 | ▲1.2 |
2009年4月 | 158,173 | ▲5.4 | 2010年4月 | 161,803 | +2.3 |
2009年5月 | 133,188 | ▲7.5 | 2010年5月 | 126,226 | ▲5.2 |
2009年6月 | 155,588 | +0.7 | 2010年6月 | 147,388 | ▲5.3 |
[09年度の9887億円に対して、10年度は9606億円なので、上半期だけで前年比2.8%減、281億円のマイナスということになる。下半期売上は上半期以上の落ちこみが予測されるので、おそらく10年度の出版物販売金額は600億円を超えるマイナスとなるだろう。
09年は2兆円を割る1兆9335億円だったが、さらにそれを下回り、1兆8000億円台になることは確実だ。金額からすれば、1987年の水準にまで戻ってしまった。これは欧米の出版業界と比較しても異常な事態で、日本だけで起きている特有の出版危機なのだ。
しかもこの数字はまだこれが底でなく、どこまで落ちこんでいくのかわからない状況にあることだけは はっきり認識しておくべきだろう。
出版業界にとどまるとすれば、この事実を直視しながら、私たちは歩んでいかなければならないのだ]
3.大日本印刷の書店部門持株会社CHIグループの再編が進んでいる。文教堂GHDの子会社化に続き、丸善の書店事業を丸善書店として分社化し、ジュンク堂も子会社化となることが決定。
4.丸善とジュンク堂は9月に「MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店」を東急百貨店本店7Fに開店。2号店は10月に広島に出店。
5.丸善、DNPはヨーロッパ稀覯書や学術洋書の輸入販売大手の雄松堂書店と提携。商品の相互提供や在庫の一元化、企画の共同化、デジタル化などを進める。
洋書市場は800億円とされてきたが、アマゾンの参入などによって売上減少が続いていた。
[3、4、5は急速に進んでいるDNP絡みの再編の動きであるが、ブックオフに関してだけは何も手がつけられていないようだ。7月に出された『全古書連ニュース』(別冊No.417)の「『日本の古本屋』シンポジウム」所収のDNP常務森野鉄治の発言によれば、「我々が目指しているのはいわゆる計画販売、責任販売」で、「知の流通の中で古書店のビジネスモデルが最先端」だと持ち上げ、次のように言っている。
「ブックオフは本当に効率1点張りで、ある意味ではそれもありだとも思いますが、結局は委託・再販制度のパラサイトのような存在です。今後何十万、何百万のデジタル情報が発行されるような時代に向けて、もう少し我々が古書店のビジネスモデルを取り入れていけたらと考えているところです。」
買収した大株主がこのような発言をしていることからすれば、買収はしたものの深い考えや戦略があったからではなく、持ちこまれた案件に乗ってしまったのではないかという問題が浮かび上がり、すでに持て余している感じも伝わってくる。近い将来、ブックオフをめぐる新たな再編の可能性もあるように思える]
6.トーハンが図書館流通センターとその子会社図書流通に対して、総額20億円の損害賠償訴訟を東京地裁に起こす。
[これはDNP入りしたTRCが、主としてトーハンから日販へ帖合変更したことに対して起こされたもので、トーハンは以前からTRCの一方的な帖合変更に対して異議を申し立てていた。
トーハンの訴訟内容からすると、トーハンとTRCの締結した取引約定書は継続中で、TRCはこれに基づく継続的取引義務があり、取引中止に伴う過失利益相当額、及び損害賠償を求めたものとされる。
このような大手取次による大がかりな提訴は初めてのことだと思われる。これからも起きるであろうと想定される書店の帖合変更も視野に収めた上での処置だと見なすことができるが、その訴訟は出版業界の様々な慣例に予想外の光を当てるかもしれない。
そもそも取次そのものが神田税務署以外にはわからない業種だと伝えられている。つまりそれだけ特殊な業態であって、取引内容もよく理解されず、相手先の出版社が多く存在する神田税務署だから何とかわかるという意味で、伝えられてきたものであろう。それは現在でも変わっていないのではないだろうか。
例えば、この提訴において、トーハンとTRCの間に契約期間が書かれていなかったと推測できる。いかなる契約にも拘束年月が明記されているのが常識だが、それがなかったゆえに生じたトラブルのように見えてくる。そういえば、出版社、取次、書店が交わす再販制も含めた契約書にも拘束年月の記載はなかったはずだ。
これらの例から見ても、出版業界は他の業界と異なる様々な慣例が現在まで存続しているはずで、今回のトーハンの訴訟はそれらのことにスポットが当てられるかもしれない]
7.『新文化』(7/22)が「閉塞感の下、地方老舗書店の現状と展望?」と題し、青森の成田本店社長成田耕造にインタビューしている。地方老舗書店の現時点における、めずらしい生の声なので、要約紹介してみる。
*成田本店は1908年創業で、青森市の本店の他に、郊外店なども7店を展開し、外商センターも持つ。
*創業時から本だけではなく、文具類を手がけ、それにセルCD・DVDが加わり、三本が収入の柱だったが、近年CDが厳しくなっている。
*売上高のピークは1996年、97年で、現在はその時期に比べると、売上が四割減少しているし、まだ下げ止まらない。
*戸田書店、TSUTAYA、くまざわ書店、宮脇書店などのナショナルチェーンの出店が続き、本の売上にボディーブローのような影響を受け、前年比5%減が続いてきた。
*店売以外の比率は86対14であり、これ以上外商を拡げると、5%から10%に及ぶ値引きと支払いサイトの問題があり、赤字になる確率が高い。
[他県に進出していない地方老舗書店の現在の状況が率直に語られている。話からすると、ピーク時には50億円近い年商だったようだ。それでも従業員はピーク時の160人から25人減っているだけなので、雇用を守ろうとする姿勢がうかがわれ、頑張ってほしいと思ってしまう。
しかしここでは語られていないが、ブックオフとゲオ、公共図書館の拡大も、それこそボディーブローのように効いてきているのだろう。一方でナショナルチェーンの書店に包囲され、他方では半額と100円の新古本産業、無料の公共図書館とバッティングし、売上の減少に見舞われているのが地方老舗書店の現実に他ならない]
8.福島市のやはり老舗の博向堂書店が自己破産申請。1885年創業で、駅前通りに位置し、1993年のピーク時の売上高は13億円だったが、大手書店との競合、設備投資の借入金依存などから、09年には4億円弱と3分の1以下となり、負債も7億円近くに及んでいた。
[『出版状況クロニクル2』で同じく老舗書店の愛媛の丸三書店と新潟の北光社の民事再生や閉店などを伝え、負債が年商規模まで積み上がっていた事実を記しておいたが、博向堂書店の場合、年商のほぼ倍に及んでいたことになる。これもまた地方老舗書店の現実であるのだろう]
9.講談社はサイトを中心とする100%子会社星海社を設立し、編集者が発掘した新人の小説やコミックなどのコンテンツを無料公開した後、紙の本として出版する。3年後に売上高30億円を想定。
10.吉川弘文館は最大の日本史辞典である『国史大辞典』(全15巻、17冊)を、小学館の関連会社ネットアドバンスの辞書、辞典検索サイト「ジャパンナレッジ」で公開。同サイトは『日本国語大辞典』(小学館)、『日本歴史地名大全』(平凡社)も搭載。
11.岩波書店は少年文庫の「小人の冒険シリーズ」(全5冊)の電子書籍版を配信。スタジオジブリのアニメ『借りぐらしのアリエッティ』の原作『床下の小人たち』が収録されているからだ。
12.富士山マガジンサービスがデジタル雑誌350誌をiPhone、iPadで閲覧できるサービスを開始。
13.紀伊國屋書店が電子書籍販売事業への参入を発表。
14.電子出版制作・流通協議会設立。
DNPと凸版印刷が発起人で、印刷、出版、通信、電機業界など89社・団体が参加し、電子出版ビジネスの発展のための環境整備を目的とする。
15.コンピューター系出版社を中心とする電子出版を考える出版社の会発足。
16.シャープが電子書籍事業に参入を表明。
[9から16は電子書籍をめぐる今月の主だった出来事をピックアップしたものだが、未曾有の日本の出版危機などまったく関係ないと言わんばかりの報道に疑問符を呈したい。
電子書籍フィーバーに対して、メディアに大々的に取り上げられるのとは対照的な一般の読者の意識調査が笹本史子の「海外出版レポート/イギリス」(『出版ニュース』6/下)で報告されている。それによれば、電子書籍端末をすでに持っている人3%、「1年以内におそらく買うだろう」と答えた人7.3%、「買わない可能性が高い」36.77%、「絶対に買わない」と答えた人32.23%という結果に終わっている。これは1年に1冊以上本を読んだ3000人に対する調査であるが、日本で同様の試みを行なった場合にも似たような結果が出るのではないだろうか。
「出版業界では現状を変える救世主のように期待されている感もある電子書籍だが、肝心の読者の意識や動向をしっかり見極めることを忘れてはならないだろう」とレポートは結ばれている]
17.『ユリイカ』8月号 が「電子書籍を読む!」特集を組んでいる。
[この特集に、私は「現在の出版状況と電子書籍問題」という一文を寄せ、現在の日本の出版業界の深刻な危機の構図と電子書籍問題を考える視座についての簡略な見取図を提出している。電子書籍問題を論じるのであれば、その前提となる出版業界の見取図を踏まえた上で言及してほしい]
18.本クロニクルで何度か伝えてきたCCCによるHMVジャパンの買収だが、50店に及ぶHMVのリストラ問題を抱えることが不安材料となり、買収を断念。
[それでもCD・DVD市場の再編もとどまることなく進んでいくだろう。ただそれは様々なねじれを伴っている。
本クロニクル26で書いておいたように、トーハンはCD・DVDの卸大手の星光堂と資本、業務提携した。星光堂は成田本店のCD・DVDの取次で、雑誌、書籍は日販だから、トーハンと日販が競合していることにもなる。もし成田本店がMPD入りすれば、星光堂は帖合変更という処置をとられるだろう。
セブン&アイ・ホールディングスによるタワーレコードの買収も含めて、CD・DVD市場も縮小が進む中での再編が進んでいく]
19.ゲオは書店に対して、ゲームソフト販売やDVDレンタルを委託する「プラスゲオ事業」を拡大する。これはフランチャイズと異なり、書店支援事業として、ゲオが書店に手数料を支払い、販売やレンタル業務を委託するシステムである。現在の80店から130店体制へが目標。
[これもトーハンとゲオが、日販とTSUTAYA=CCCに対して仕掛けている書店差異化戦略の一環と考えられるだろう。ただこれをトーハン系の書店の多くが導入することになれば、必然的に書籍売場が減少し、またしても返品増に見舞われることになる]
20.アメリカのDVDレンタル市場はムービー・ギャラリーとブロックバスターの大手2社体制だったが、ムービー・ギャラリーの破産に続き、ブロックバスターも資金繰りが悪化し、ニューヨーク証券取引所で上場廃止となる。30日にわたって平均株価が1ドル割れを続けたことによる。
[本クロニクルでも繰り返し言及してきたが、アメリカのDVDレンタル市場の急激な凋落は、低価格の自動貸出機、宅配レンタル、ネット配信などとの競合が原因とされる。日本のレンタル市場も明らかに衰退過程に入っている。それゆえにこの市場もドラスチックな推移をたどると判断するしかない]
21.月の輪書林古書目録十六として、『太宰治伝 津嶋家旧蔵写真凾解体』が出された。
B5版、200ページ余に及ぶ大冊の古書目録で、目玉はタイトルにあるように、「津島家旧蔵写真」である。これは巻頭16ページにわたって掲載され、256枚一括で399万円の値段がついている。この写真の旧蔵者は太宰の甥にあたる俳優の津島康一。これらの貴重な写真のみならず、月の輪書林特有の太宰をめぐるドキュメンタルな時代と人々の配置と構成による4千点近い本や資料が収録され、見事な「月の輪書林棚」となっている。
[この7月に太宰人脈に連なる二人の人物が亡くなった。一人はこの目録にも著書が掲載されている元新潮社の野平健一である。彼は『新潮』の太宰治担当者で、後に『週刊新潮』の編集長を務め、よく知られているので、言及するまでもないだろう。
もう一人はベガサスクラブの渥美俊一である。こちらは経済界や流通業界では著名だが、限られていると思われる。なぜ彼のことにふれたかというと、太宰人脈は渥美たちにも及んでいたと考えられるし、そのラインを引くと、「太宰治と東大日共の細胞たち」という古本の項目も立てることが可能だからだ。
これは12月21日のブログ[消費社会をめぐって1 堤清二、渥美俊一、藤田田]ですでに書いていることだが、彼らは東大の「新人会」という政治結社に属し、学生運動に携わっていた。その後、渥美は高度成長期における流通革命のイデオローグとなり、堤清二は西武百貨店、藤田田は日本マクドナルドを舞台として流通革命を実践した。この三人を抜きにして戦後の流通革命は語れないし、元マルキストたちによって、日本の流通革命は担われたことになる。実はこの中の藤田田が太宰と親しく、太宰が自殺する直前まで三鷹の酒場で一緒に飲んでいたのだった。
太宰と藤田の謎めいた関係について、私は藤田を通じて太宰が日本共産党の隠れ党員のような立場にあったのではないかという仮説を提出しておいたのだが、同じように藤田を通じて、堤や渥美も太宰と知り合っていたとも考えられる。
このように考えてみると、藤田田の著作である『ユダヤの商法』 (KKベストセラーズ)のようなビジネス書も太宰と関連していたようにも思えてくる。この本を読んで藤田に会い、これからの時代はコンピューターだと言われ、アメリカに向かったのは若き日のソフトバンクの孫正義であり、また出版業界に引きつければ、ゲオのスポンサーも藤田だった。
藤田の背後には太宰がいて、奇妙なまでの人脈の連鎖が現在まで続いていることになる。太宰人脈の連鎖と拡がりは流通革命の分野にまで及ぶのである。もし月の輪書林がもう一度太宰治特集を組むのであれば、この分野の本もぜひ収集してほしいと思う。
なおこの目録の問い合わせのために、月の輪書林の住所と電話番号を記しておく。
〒146-0094 東京都大田区東矢口1-16-21-102 メゾンイズミ88
Tel:03-3734-2696 Fax:03-3734-2763 ]
22.今泉正光の『「今泉棚」とリブロの時代』は8月に刊行されるが、もう一人のリブロのキーパーソンである中村文孝へのインタビューも終えたばかりで、年末になると思うが、『リブロの時代とは何だったのか』(仮題)として、論創社から刊行予定である。
この2冊は「出版人に聞く」シリーズで、他にも何本かのインタビュー集が予定されているので、ご期待下さい。
なお論創社から、拙著『出版状況クロニクル2』 も含めて、元栗田出版販売の畠山貞『出版販売試論』 、空想書店 書肆紅屋の『書肆紅屋の本』 が刊行され、塩澤実信の『塩澤実信 戦後出版史セレクション』も続いている。
前述の「出版人に聞く」シリーズに加え、これらの「本に関する本」もさらに刊行したいと考えているので、読者の支援をお願いする次第である。
◆バックナンバー |
出版状況クロニクル26(2010年6月1日〜6月30日) |
出版状況クロニクル25(2010年5月1日〜5月31日) |
出版状況クロニクル24(2010年3月26日〜4月30日) |
出版状況クロニクル23(2010年2月26日〜3月25日) |