出版状況クロニクル54(2012年10月1日〜10月31日)
先月ふれられなかったのだが、『週刊東洋経済』(9/8)が「『貧食』の時代」という特集を組んでいた。
サブタイトルは「壊れるニッポンの『食』」で、そのリードは次のようなものだ。
買物が困難になり、新型栄養失調に陥る高齢者。不健康な食生活の社会人、そして子どもも―。壊れゆく、わが国の「食」の現実。
特集の内容は3部に及ぶ。
1 は高齢者が置かれている「フードデザート(食の砂漠)」で、生鮮食料品の入手が困難な地域に住んでいる人々は910万人と推計され、その中でも深刻な状況にあるのは高齢者世帯であり、新型栄養失調や孤独死の原因にもなっている。
2 はビジネスマンのファストフードやコンビニ弁当などによるメタボの進行と「トクホ」(特定保健用品)への依存と被害。
3 は子どもの学校給食と食物アレルギー。
つまり日本は「飽食」の時代どころか、かつてない「食」の危機を迎えている。それは今世紀に入って加速した全国的な商店街の衰退と連動している。
この「食」は「本」と言い換えることもできよう。全国の自治体の17%にあたる317市町村がすでに書店ゼロの状態になっているという。「ブックデザート」「マガジンデザート」が広がりつつある。コンビニやアマゾンが書店を代行できないことは「フードデザート」と同様だといえよう。
1.ニッテンによる出版社売上額が出され、『出版ニュース』(10/中)に掲載されているので、その売上額推移と総合出版社売上実績金額を示す。後者は参考のために05年、09年度も付す。
年 | 出版社数 | 総売上額 (億円) | 売上高 前年比(%) |
2011 | 3,734 | 21,055.54 | ▲1.06% |
2010 | 3,815 | 21,281.85 | ▲8.40% |
2009 | 3,902 | 23,232.47 | ▲5.66% |
2008 | 3,979 | 24,625.94 | ▲7.18% |
2007 | 4,055 | 26,531.77 | ▲1.01% |
2006 | 4,107 | 26,802.42 | ▲0.15% |
2005 | 4,229 | 26,841.92 | ▲7.90% |
2004 | 4,260 | 29,124.79 | ▲0.70% |
2011 | 2009 | 2005 | |
集英社 | 131,865 | 133,298 | 137,848 |
講談社 | 121,929 | 124,500 | 154,572 |
小学館 | 107,991 | 117,721 | 148,157 |
学習研究社 | − | 76,346 | 70,864 |
文藝春秋 | 25,673 | 29,659 | 31,860 |
角川書店 | − | 29,416 | 95,066 |
新潮社 | 24,500 | 27,800 | 29,000 |
光文社 | 23,321 | 24,500 | 32,500 |
日本放送出版協会 | 18,697 | 21,439 | 22,880 |
岩波書店 | 18,000 | 18,000 | 20,000 |
マガジンハウス | 14,800 | 16,800 | 21,300 |
PHP研究所 | 12,700 | 14,567 | 14,030 |
朝日新聞出版 | 12,598 | 13,362 | − |
ダイヤモンド社 | 11,583 | 12,009 | 15,200 |
徳間書店 | 10,773 | 11,751 | 13,739 |
東洋経済新報社 | 9,389 | 10,621 | 11,507 |
幻冬舎 | 8,800 | 9,305 | 10,947 |
日本文芸社 | 7,039 | 7,269 | 8,814 |
中央公論新社 | 6,320 | 6,959 | − |
実業之日本社 | 6,070 | 5,958 | 8,029 |
平凡社 | 2,042 | 2,928 | 3,500 |
[出版社全体の売上額推移に関して、ニッテンは従来ルート別出版物販売金額などから推定していたはずだが、今年からはそれが変わったのか、出版社3734社の年間売上総額から試算されているようだ。そのためにこれまでの数字とリンクしていない。しかしこちらの数字のほうがドラスティックで、出版科学研究所データによれば、この15年間で8000億円の出版物売上高が減少したことに対し、このニッテンデータはその半分の7年間で、同額がマイナスとなったことになる。
11年のマイナスはわずかであったが、今年の大幅な落ちこみは確実で、2兆円を割ってしまうであろう。
それに加えて、総合出版社売上実績金額に明らかなように、岩波書店などは推定額と見られるので、実質的にトータルなマイナスはさらに大きいとも考えられる。また05年の売上高を上回っている出版社は1社もなく、出版危機が近年になって加速した事実と、出版業界全体の構造的なものであることを示唆していよう]
2.その出版危機の実態は総合出版社だけでなく、小出版社にまで及んでいることは言うまでもないが、その具体的数字もレポートされている。「地方・小出版流通センター通信」(No.433,434)を引いてみる。
7月状況は返品相殺で出荷冊数82130冊、前年比マイナス18.8%。「昨年は震災にもかかわらず、大型の新規出店が前期に多く、それが売上げを上げたこと、数点の量販商品がありましたが、今年は大型出店はほとんどなく、中規模・小規模出店で、閉店・廃業の方が多い現状です。特に、7.8月の夏場は、荷動きがさびしい限りでした。」
8月状況は出荷冊数66842冊、前年比マイナス32.8%。「今年の8月は、本当に荷が動かず、近年、最低の前年比ダウンとなっています。9月になって少しは回復したものの、先行の厳しさを実感しています。」
[地方・小出版流通センターも取次であるから、これは7.8月の取次状況の一端を覗かせていると思われる。
消費増税の決定以後、どの分野においても景気低迷が伝えられているが、とりわけ書店と古本屋は深刻な数字に見舞われているようだ。
地方小の9月以後の数字も気にかかる。回復してくれるといいのだが]
3.書店の閉店だが、『文化通信』(10/22)に「文星堂(東京都品川区)61年の歴史に幕」との記事が掲載されている。
それによれば、文星堂は大崎駅前のビルで文具や雑貨も含め、約61年営業を続けてきた。だが「書店が本を1冊売り上げても、手元に残る額はほんのわずか」であり、しかも「本業である本が売れない。売り上げはピーク時の半分となり、外商をやめてパートを減らし社員中心の店作りに変えた。家賃を引き下げてもらうために交渉もした。切り詰められるところを切り詰めて、今までやってきたが、この先も投資をして店を続けられる希望を持てなくなった」ことにより、閉店を決定したという。
[都心の駅前という立地からすれば、テナントだとしても昨年までは2店あったようだから、雑誌の高回転率によって売上はかなり保証され、それ以上の好立地はないといわれていたはずだ。だがそれでもやっていけないという閉店事情がここで語られている。
もちろん競合店の出店もあったと考えられるが、「ブックデザート」問題は大都市にもしのびよっているのかもしれない]
4.ヴィレッジヴァンガードは1986年の創業からずっと成長し、国内店舗数は390店に及んでいるが、12年は03年上場以来、初の経常減益となっている。これは既存店売上が客数減に伴い、4%マイナスになったことによる。
[3 の文星堂とは業態が異なるにしても、ヴィレヴァンは書籍と雑貨の組み合わせによって、新たな書店業態を開発し、上場とナショナルチェーン化を果たしたといえよう。
しかしこれを機に、各店の自由な仕入れや店づくり、独自性によるオペレーションに代わって、マニュアルやPOSシステムの導入、ノウハウやPOPの共有化をめざすという。つまりこれまでのヴィレヴァンの特質を否定することによって、再び成長を取り戻す戦略ということになるが、それはどのような道筋をたどるであろうか]
5.DVDレンタル状況について、本クロニクルでも既述してきたが、本格的にその市場も転機を迎えている。それを示すかのように、『日経MJ』(10/22−24)が「転機のDVDレンタル」をレポートしている。
それは低価格戦略を進めるゲオに対し、CCCはソフトを独占する手法を打ち出し、ソニー・ピクチャーズエンターテインメントと契約を結んだ。その第一弾はハリウッド大作『アメイジング・スパイダーマン』である。このCCCの動きに対し、中小レンタル14社はSPEを相手にレンタルできるように東京地裁に仮処分を申し立てている。
[直営店中心のゲオの低価格戦略に対し、FCチェーンのCCCが独占商品をぶつけたわけだが、わずか一作ではさほどの効果は見込めないだろう。郊外消費社会は品揃えよりも、低価格がドライビングフォースであるからだ。
このCCCの動きの背後にはFC問題もさることながら、レンタル市場の落ちこみがあり、それは05年に対し、11年は2542億円で、6年間で1000億円のマイナスとなっている。
4 のヴィレヴァンと同様に、レンタル複合店は利益率も高く、カラオケ、シネコンと並んで90年代の成長業態だった。しかしカラオケとシネコンももはや市場規模は半減し、レンタルも同じ道をたどっている。
日販の子会社とCCCのFCでもある精文館書店の決算は、過去最高の売上高195億円で、新規大型店の出店もあり、4期連続増益決算となっているが、来期はどうなるであろうか]
6.『週刊朝日』が佐野眞一+本誌取材班による緊急連載「ハシシタ 奴の本性」を第1回(10/26)で中止し、2ページわたる謝罪を編集長名で掲載(11/2)。
[内容に関する問題は佐野自身も含め、これから様々に語られ、論じられていくと信じたいが、ここでは中止に至る事情を別の視点から見てみたい。
それは朝日新聞社と朝日新聞出版の確執に起因しているのではないだろうか。
1 の総合出版社売上実績金額で見たように、朝日新聞出版は売上が伸びていない。それは他社も同様である。だが朝日新聞出版の場合、朝日新聞社から分社化されて5年目になるにもかかわらず、社員の6割が本社からの出向で、給料の一部も補填され、そのために朝日新聞出版は黒字の継続ができているという。
朝日新聞出版が朝日新聞社によって資金的にバックアップされて自立しておらず、このことはもしその補填がなければ、ずっと赤字のままという出版事情を物語っている。
それゆえに朝日新聞社からの強いクレームと圧力があって、満を持して始まったはずの連載も第一回で中止されてしまったのではないだろうか。
たまたま8のために読んでいた『創』に柳美里の連載があり、そこに『朝日新聞』での小説連載をめぐる覚書トラブルが書かれていたので、それを引用しておく。
「新聞社側が、小説の内容を『不適切』と判断した場合、連載の中止を一方的に決定することができるという条項があり、書き手として到底納得できるものではなかったので署名を拒否したところ、1字も書いていないにもかかわらず、降板させられました。」]
7.大阪の学参の吉野教育図書が民事再生法を申請。負債は17億円。98年売上高18億円が少子化と教科書改訂の影響を受けて受注量が減り、11年売上高は13億円と落ちこんでいた。
[本クロニクル51で、やはり大阪の学参の教学研究社の破産を伝えたばかりだが、またしても同じ大阪の学参出版社が続いてしまったことになる。
吉野教育図書は全国の中学校での社会科用語集のトップシェアを占めていたとされるが、それでも民事再生という事態に追いこまれたのである。学参出版社の倒産や民事再生法申請も、これらで終わるはずもなく、まだまだ続いていくだろう]
8.『創』(11月号)に末井昭の「僕がこの時期に白夜書房を辞めた理由」というインタビューが掲載されている。
それによれば、白夜書房は子会社の「白夜プラネット」の携帯電話ゲームサイトが違法賭博容疑を受け、経営陣が逮捕されたことで、最大のシェアを誇る同社のパチンコ、パチスロ雑誌のすべてが休刊に追いこまれ、その責任をとる意味も含めての退社だという。
[その休刊事情については直接インタビューを読んでほしいが、興味深いのは白夜書房の現在と末井の雑誌観であるので、それらを紹介しておく。
白夜書房は200人ぐらいの社員がいて、大きくなりすぎていた。出版社としては大所帯になったために、「今度はそれを維持していくために、どうしても売上優先になっちゃう。当たるかどうかわかないけどやってみようみたいなものがどんどん排除される」状態になっていた。
雑誌については「雑誌自体がもう難しいじゃないですか。新しい雑誌を作って、それを軌道に乗せるというのはなかなか難しい気がして。雑誌の時代はもう終わっているような気もするんですよね。」
他の編集者ではなく、末井の言葉であるから、ひときわリアルに感じてしまう。
04年に出された『絶対毎日スエイ日記』(アートン)を『出版状況クロニクル』で取り上げたが、この特異な優れた編集者でしか書けない日記であり、一冊だと感服したことを思い出す。そして白夜書房と彼によって送り出された多くの著者たちのことを思い浮かべたことも。彼は来年刊行予定の本を書いているようなので、これを楽しみに待つことにしよう]
9.アマゾンが電子書籍販売を開始し、電子書籍リーダー「キンドル」を11月から販売。日本語の電子書籍は5万点、リーダーの「キンドルペーパーホワイト」は8480円。
10.JPOと経産省の「コンテンツ緊急電子化事業」(緊デジ)は条件緩和、11月までの期間延長にもかかわらず、10月5日時点で、3700点の申請しか出されていない。
[9と10は、一方で9月とされていたアマゾンの日本での電子書籍販売が始まり、他方で官主導による日本の電子書籍化プロジェクトが早くも挫折するというコントラストをあからさまに示している。
アマゾンのキンドルに関しては、これからその機能も含め、様々な報告がなされると思われるので、ここでは「緊デジ」にふれておこう。
これは誰がスキームを描いたのかは不明だが、「被災地・東北の雇用創出」と「出版物の電子化推進」というコンセプト自体が出鱈目なのだ。確かに関東大震災時には出版社が東京に集中していたために、出版社の半分以上が被害をこうむり、多くの書籍が失われ、多くの出版社がつぶれてしまったことは事実である。
しかし東日本大震災において、被災したのは多くの書店であって、出版社ではない。だから「被災地・東北の雇用創出」を謳うのであれば、書店のための復興予算を計上し、その「雇用創出」を計るべきなのに、何の関連もない「出版物の電子化推進」をそこに結びつけたことが、そもそもの間違いなのだ。
本クロニクル53において、9月14日の申請済みタイトルが2975点と記しておいたが、条件緩和、期間延長があっても、その後20日余りで700点ほどしか増えていないことを考えれば、目標の6万点の達成は不可能と断言してもいい。
JPOと経産省のあまりにもお粗末なコンセプトによるプロジェクトは、もはや破綻したと見なすべきだろう]
11.松岡正剛の『松丸本舗主義』(青幻舎)が出された。サブタイトルは「奇蹟の本屋、3年間の挑戦」とある。
[出版業界に通じていない人が華やかで分厚いこの本を手にとると、「前人未到の実験書店はなぜ閉店になったのか!」とのコピーが記された帯がなければ、成功した書店の3年間の記録と間違えてしまうかもしれない。
この本に対して言及すべきことは多々あるけれども、ここではひとつだけ取り上げておきたい。それは松岡が、松丸本舗プロジェクトは「人と本のための商用文化実験」と銘打っているにもかかわらず、「商」の面がまったく明らかにされていないことだ。
「奇蹟の本屋」の売上はいくらだったのか。客単価が3500円だったことだけは見えているが、月商も年商もまったく明らかにされておらず、ほのめかされてもいない。
DNPグループ傘下にあって、あれだけマスコミ露出度も多く、もてはやされ、宣伝効果も多大だったはずなのに、3年間しか持続できなかったという事実は、「奇蹟の本屋」であっても、まったく「書店業」にならなかったことを物語っていると考えるしかない。
「商」の視点から見れば、開店在庫の条件が常備であったのか、長期であったのか、それとも3年間据え置きであったのかに言及すべきであったし、さらにこのような「奇蹟の本屋」を維持するために、仕入れはすべて出版社との直取引を導入し、粗利益をアップさせるような仕入れシステムを考えるとかいったことも必須であろう。しかし編集工学は語られても、それらについては何も記されていない。
それらはともかく、要するにDNPという大資本を背景とし、丸善のブランド、東京駅という好立地、松岡の読書量に基づく編集工学、採算を考えない立派な棚と在庫からなる「奇蹟の本屋」を開いても、成立しなかったことこそ、この一冊は告げている。
それは同書所収のプロデューサーたる小城武彦の「出版関連業界全体の構造改革なくして書店業を生業とすることは極めて厳しいと言わざるを得ない」(「松丸本舗が世に問うたこと」)という言葉にはっきり表われていよう。しかしこの言葉の出典がどこにあるのかは、本クロニクルの読者であれば、すぐにおわかりだろう]
12.「別冊 本の雑誌」16として、本の雑誌編集部編『古本の雑誌』も刊行された。
[初期の「別冊 本の雑誌」はいずれも好特集で、今でも2の『読み物作家100人集』は時々参照している。
今回の特集も古本に限っていることもあって、充実していて、久しぶりに楽しく読み、色々と教えられた。そしてかつて目録で買ったりしていた古本屋がいくつもなくなっていることを知った。
この特集に比べ、『本の雑誌』自体がつまらないのは、現在の出版業界が面白くないこととつながっているのだとよくわかる。それに対して、古本と古本屋は歴史と多様性ゆえに楽しむことができるのだろう。
今回のタイトルのように、『本の雑誌』ではなく、この際だからいっそのこと『古本の雑誌』に変えてしまったほうが誌面は活性化するかもしれない]
13.またしても出版者の死を知った。それは創文社の創業者久保井理津男で、享年98歳というから、彼は天寿をまっとうしたことになる。
[あまり言及されないが、彼の『一出版人が歩いた道』は戦前の弘文堂から創文社までの歴史をたどっていて、人文書出版社に関する貴重な証言を形成している。
なお創文社は半世紀かかって、今夏トマス・アクィナス『神學大全』全45巻の翻訳刊行事業を完結させたことを付け加えておこう]
14.長きにわたって出版や書籍に関する事柄を発信していた「葉っぱのBlog〜終わりある日常」の栗山光司も亡くなった。
[彼は初期のキディランドのメンバーで、「出版人に聞く」シリーズ<1>の今泉たちと同僚で、その後も取次や書店の仕事をしていたようだ。長きにわたる闘病生活もブログで報告されていたが、ついに鬼籍に入ってしまった。奇しくも、筑摩書房の故田中達治と同じ前立腺癌だった。面識はないのだが、かつてのキディランドのメンバーの集合写真の中に彼の姿があったこと、及び何度かメールを交わしたりもしていた。ご冥福を祈る]
15.「出版人に聞く」シリーズ〈9〉の、図書新聞の井出彰の『書評紙と共に歩んで50年』は遅れてしまい、11月下旬刊行とずれこんでしまった。
なお同〈10〉の、内藤三津子の『薔薇十字社とその軌跡』は編集が終わった。何とか年内に出せるといいのだが。
このシリーズとは別に、八木書店の八木壮一にもインタビューしていて、こちらは『日本古書通信』11月号から3回にわたって同誌に掲載されることになっているので、よろしければ読まれんことを。
『日本古書通信』11月号)
《既刊の「出版人に聞く」シリーズ》