出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2011-05-18から1日間の記事一覧

古本夜話98 「心理試験」と中村白葉訳『罪と罰』

江戸川乱歩に関する事柄を長きにわたって書き続けてきた。松村の『乱歩おじさん』も興味深いが、それほどまでに『探偵小説四十年』も次々と関心を募らせる、広範な大正から昭和にかけての近代出版史、文化史を投影させた自伝を形成しているのだ。 最初の章の…