出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2011-10-07から1日間の記事一覧

古本夜話139 田中守平と太霊道

前々回ふれた井村宏次の『霊術家の饗宴』(心交社)は「プロローグ」として、「霊術家の運命」が冒頭にすえられ、大正九年七月、名古屋から中央線で二時間あまりの大井駅の場面から始まっている。数万の群衆が待ち受ける中、特別仕立ての列車から現われたの…