出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2012-04-25から1日間の記事一覧

古本夜話196 井上勇『フランス・その後』とゾラ『壊滅』

前回ゾラの先駆的訳者として、飯田旗軒を紹介したが、彼に続く同じような訳者の一人でもある井上勇についても書いておこう。井上も大正時代におけるゾラの翻訳者として、『ナナ』『制作』『罪の渦』を刊行している。私の手元にある『制作』(上下)と『罪の…