出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2012-05-25から1日間の記事一覧

古本夜話204 秋田雨雀『国境の夜』、叢文閣「現代劇叢書」、『秋田雨雀日記』

大正期には戯曲の「叢書」も出されている。 大正十年五月に叢文閣から刊行された秋田雨雀の戯曲集『国境の夜』がある。菊半截判の濃紺の上製本で、表題作を含めて四作が収録されている。叢文閣は説明するまでもなく、有島武郎の友人足助素一が営む出版社であ…