出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2012-12-28から1日間の記事一覧

古本夜話263 富永直樹と新詩壇社

前回、田山花袋の全集刊行の春陽堂、内外書籍、臨川書店の定本に至る推移について述べ、彼が明治文学の重要な人物だと多くが認めていたにもかかわらず、漱石、鷗外、藤村などに比べ、その全集の不運な状況に関しても記しておいた。そうした花袋の全集の出版…