出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2013-01-14から1日間の記事一覧

混住社会論5 大江健三郎『飼育』(文藝春秋、一九五八年)

(新潮文庫版)私は『〈郊外〉の誕生と死』において、当初の構想では第4章「郊外文学の発生」を、大江健三郎の『飼育』から始めるつもりでいたのだが、彼の作品は次回言及する『万延元年のフットボール』も含め、スパンの長い郊外や消費社会の前史に位置づけ…