出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2013-02-11から1日間の記事一覧

混住社会論9 レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』(早川書房、一九五八年)

残念なことに、前回のハルバースタムの『ザ・フィフティーズ』にレイモンド・チャンドラーの名前は出てこないけれど、彼の『長いお別れ』も五四年に出版された、紛れもない五〇年代の作品なのである。 それは消費社会とハードボイルド小説が無縁でないことを…