出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2013-04-29から1日間の記事一覧

混住社会論19 黒井千次『群棲』(講談社、一九八四年)

一九七一年に小田切秀雄は、古井由吉、黒井千次、後藤明生、阿部昭たちを「内向の世代」とよび、彼らが外部社会との対決を避け、内向的になっていることを批判した。しかしそのような批判も生じる一方で、「内向の世代」の作家たちは戦後文学において、これ…