出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2013-06-17から1日間の記事一覧

混住社会論25 笹倉明『東京難民事件』(三省堂、一九八三年)と『遠い国からの殺人者』(文藝春秋、八九年)

(集英社文庫) 前々回の佐々木譲『真夜中の遠い彼方』や前回の船戸与一「東京難民戦争・前史」に先駆け、八三年に笹倉明によって『東京難民事件』が三省堂から出されている。これは小説ではなくノンフィクションであるが、まったく無視されたようだ。だが幸…