出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2013-06-24から1日間の記事一覧

混住社会論26 内山安雄『ナンミン・ロード』(講談社、一九八九年)

前回の笹倉明の『遠い国からの殺人者』が発表された同じ八九年に、内山安雄の『ナンミン・ロード』が「特別書き下ろし長篇小説」として、講談社から刊行された。これは中絶してしまった船戸与一の「東京難民戦争・前史」の系列に位置する作品と見なせるし、…