出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2013-12-16から1日間の記事一覧

混住社会論46 重松清『定年ゴジラ』(講談社、一九九八年)

重松清の『定年ゴジラ』も九八年に出されているので、『〈郊外〉の誕生と死』を刊行してから読んだ作品であった。この一文を書くために再読してみると、初版が出された時からすでに十五年の歳月が流れていることにあらためて驚いてしまう。最初に読んだ時、…