出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2014-02-17から1日間の記事一覧

混住社会論53 角田光代『空中庭園』(文藝春秋、二〇〇二年)

角田光代の六編の連作からなる『空中庭園』は、「ラブリー・ホーム」という、十六歳を前にした女子高生「あたし」=マナの語りと視点に基づく作品から始まっている。「あたし」はクラスメートの「森崎くん」とラブホテル野猿に制服姿のままできているのだ。…