出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2015-05-22から1日間の記事一覧

混住社会論106 黄 春明『さよなら・再見』(めこん、一九七九年)

日本で初めて翻訳された現代台湾小説として、黄 春明の『さよなら・再見』(福田桂二訳)の刊行を見たのは一九七九年であった。この小説は日本人による「買春観光」をテーマとするもので、七三年に台湾で発表されている。台湾への日本人旅行者は六七年には七…