出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2016-02-19から1日間の記事一覧

混住社会論133 小田扉『団地ともお』(小学館、二〇〇四年)

それは「天皇制」とか「民主主義」とかいう公式の価値からすれば無にひとしいようなものである。 それは母親のエプロンのすえたような洗濯くさい匂い、父がとにかく父としてどこかにいるという安心感、といったようなものの堆積にすぎない。 しかしそういう…