出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2016-03-22から1日間の記事一覧

古本夜話544 三上於菟吉『随筆わが漂泊』と元泉社

これは前回挙げた植村鞆音の『直木三十五伝』(文春文庫)でもふれられているが、直木=植村宗一は人間社の破産の後に、こりることなく、またしても出版社を興している。それは元泉社で、直木は大正七年から十二年にかけてのそれほど長くない年月の間に、春…