出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2016-03-25から1日間の記事一覧

混住社会論137 アップダイク『カップルズ』(新潮社、一九七〇年)

前回のカポーティの『冷血』とほぼ時代を同じくして、アップダイクの『カップルズ』(宮本陽吉訳)が刊行され、日本でもほどなくして翻訳された。それは前者が一九五〇年代末のアメリカ郊外の犯罪をテーマとするノンフィクションだったことに対し、後者は六…