出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2018-06-11から1日間の記事一覧

古本夜話789 『阿部知二自選集』と「野の人」

本連載785で、『阿部知二自選集』にふれ、河上徹太郎の証言を引き、同787において、昭和十年代半ばの「間違ひなく売れる」四人の作家の一人としての阿部の『北京』を紹介しておいた。他の三人は島木健作、石川達三、丹羽文雄だが、島木は正続『生活の…