出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2018-10-29から1日間の記事一覧

古本夜話837 鈴木三重吉訳『家なき児』、童話春秋社、篠崎仙司

昭和十年代には児童書の分野においても、フランス文学の新訳が試みられていた。それはエクトル・マロの『家なき児』で、しかもその訳者は鈴木三重吉である。実はそのことをまったく知らず、それは浜松の時代舎で、童話春秋社から昭和十六年に出されたA5判上…