昭和十七年にやはり博文館から刊行された荒木巍の小説集『幸運児』という一冊がある。荒木の名前は本連載782の河出書房の「書きおろし長篇小説叢書」や同785の「短篇集叢書」の著者として名前を挙げてきたけれど、現在ではもはや忘れ去られてしまった…
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