出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2019-02-06から1日間の記事一覧

古本夜話869 阿部知二『火の島』とボゴール植物園

本連載866で、大木惇夫と一緒にジャワに向かい、同様に船を撃沈され、海を漂流した後、救助された人々の中に、阿部知二もいたことを既述しておいた。 帰国してから大木は「愛国詩」を盛んに書くようになるのだが、阿部のほうは昭和十九年に創元社から「ジ…