出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2019-08-09から1日間の記事一覧

古本夜話932 内田老鶴圃、『チ氏宗教学原論』、内田魯庵訳『罪と罰』

前々回の『自殺論』の訳者として、東北帝大で社会学講座を担当していた鈴木宗忠の名前を挙げておいたが、それに先立つ大正五年に、『チ氏宗教学原論』を早船慧雲と共述刊行している。これは内田老鶴圃からの出版で、手元にあるのは菊判上製四七〇余ページの…