出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2020-03-27から1日間の記事一覧

古本夜話1009 伊藤整と島崎藤村『飯倉だより』

前回の伊藤整『若い詩人の肖像』の中で、伊藤は昭和三年四月に上京し、北川冬彦と梶井基次郎たちの麻布の飯倉片町にある素人下宿に移り住む。すると北川からその谷底の路地に島崎藤村が住んでいると教えられる。すでに梶井は訪ねていたようだ。 伊藤も実際に…