出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2020-11-27から1日間の記事一覧

古本夜話1092 戸川残花『幕末小史』と人物往来社「幕末維新史料叢書」

前回の『金色夜叉』後編の巻末広告によって、明治三十年代初めの春陽堂が文壇の大家にして社会的名士の紅葉の著書二十九冊、村井弦斎は二十七冊、ちぬの浦浪六は十二冊を出していたとわかる。『金色夜叉』は当時のベストセラーだったし、弦斎と浪六は本探索…