出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2023-01-18から1日間の記事一覧

古本夜話1353 宮嶋資夫と大下藤次郎

宮嶋資夫の『遍歴』は戦後になってからの回想で、それぞれの確固たる証言や資料に基づくものではなく、彼が思い出すままに書いていった自伝の色彩が強い。そのために時系列、人間関係、社会主義とアナキズム人脈なども交錯し、そこには出版資金、編集、翻訳…