出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

謎の作者 佐藤吉郎と『黒流』

16 伏字の復元 1

◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会い 4 先行する物語としての『黒流』 5 支那人と吸血鬼団 6 白人種の女の典型ロツドマン未亡人 7 カリフォルニアにおける日本人…

15 『黒流』の印刷問題

◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会い 4 先行する物語としての『黒流』 5 支那人と吸血鬼団 6 白人種の女の典型ロツドマン未亡人 7 カリフォルニアにおける日本人…

14 新しい大正文学の潮流

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13 同時代の文学史

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12 『黒流』という物語の終わり

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11 メイランの出現

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10 ローザとハリウッド

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9 黒人との合流

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8 阿片中毒となるアメリカ人女性たち

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7 カリフォルニアにおける日本人の女

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6 白人種の女の典型ロツドマン未亡人

◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会い 4 先行する物語としての『黒流』 5 支那人と吸血鬼団 6 白人種の女の典型ロツドマン未亡人「夜」の舞台はサンフランシスコ…

5 支那人と吸血鬼団

◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会い 4 先行する物語としての『黒流』 5 支那人と吸血鬼団 第五章の「宣誓」は二人がサンフランシスコにやってきて、すでに一ヵ…

4 先行する物語としての『黒流』

◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会い 4 先行する物語としての『黒流』 ここまでの要約で、『黒流』の物語の序章的流れは説明できたと思う。時代は一九一九年から…

3 メキシコ上陸とローザとの出会い

◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会いそして第三章「南国」に入る。メキシコに上陸した荒木は大海会長からの紹介状を持ち、三村という雄飛会員を訪ねた。三村は医…

2 アメリカ密入国と雄飛会

◆過去の「謎の作者 佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会『黒流』は全十四章立てで、その第一章は「国境」と銘打たれ、北アメリカとメキシコの国境のシーンから始まっている。それは近代文学の書き出し、及び自然、風…

1 東北書房と『黒流』

まえがき この論稿は四年前に書かれたものである。私が住む地方は日系ブラジル人があふれるようになり、十年ほど前に始まった日系ブラジル人たちとの本格的な混住社会に移行する段階へと至ったことを実感するようになった。日系ブラジル人といっても外見的に…