古本夜話674 加藤咄堂『大死生観』、井冽堂、積文社

本連載671で、加藤拙堂が要職にあった上宮教会の出版部が井冽堂で、その発行者山中孝之助が丙午出版社の創業メンバーであり、明治四十二年に亡くなったことを既述しておいた。それならば、井冽堂のほうはどうなったのだろうか。同じく書籍で比較してみる。本連載525の井冽堂の南条文雄『忘備録』は明治四十年刊行だ…