出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2015-06-12から1日間の記事一覧

混住社会論108 庄野潤三『夕べの雲』(講談社、一九六五年)

前回の宮部みゆき『理由』のテーマのひとつは高層マンションに住む家族のイメージの変容であり、この作品は二一世紀を迎えようとしていた時代における家族レポートの色彩に包まれてもいた。また実際に二一世紀に入り、都市における住居の高層化はさらに進み…