2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会い 4 先行する物語としての『黒流』 5 支那人と吸血鬼団 6 白人種の女の典型ロツドマン未亡人 7 カリフォルニアにおける日本人…
江戸川乱歩の指摘する三人目の「ひそかなる情熱」を有する人物はアンドレ・ジイドである。乱歩はジードと表記しているが、ここでは参考にする邦訳全集がジイドとなっているので、こちらを使用する。乱歩は「シモンズ、カーペンター、ジード」で、イギリスよ…
◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会い 4 先行する物語としての『黒流』 5 支那人と吸血鬼団 6 白人種の女の典型ロツドマン未亡人 7 カリフォルニアにおける日本人…
江戸川乱歩の先駆的な論考「シモンズ、カーペンター、ジード」に関して、シモンズだけにとどめるのは惜しいので、カーペンターやジイドにも言及しておきたい。順序からして、まずはカーペンターを取り上げるべきだろう。 カーペンターで最も思いだされるのは…
◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会い 4 先行する物語としての『黒流』 5 支那人と吸血鬼団 6 白人種の女の典型ロツドマン未亡人 7 カリフォルニアにおける日本人…
一九八〇年代から九〇年代にかけて、同性愛に関する重要な研究が次々と翻訳され始めた。それらはケネス・ドーヴァーの『古代ギリシアの同性愛』(中務哲郎・下田立行訳、リブロポートのち青土社)、ジョン・ボズウェルの『キリスト教と同性愛』(大越愛子・…
◆過去の「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」の記事 1 東北書房と『黒流』 2 アメリカ密入国と雄飛会 3 メキシコ上陸とローザとの出会い 4 先行する物語としての『黒流』 5 支那人と吸血鬼団 6 白人種の女の典型ロツドマン未亡人 7 カリフォルニアにおける日本人…
前回記したように江戸川乱歩は「J・A・シモンズのひそかなる情熱」において、シモンズの自伝に見られる女性的立場から見て、彼は「ウルリックスのいわゆる男体女心(anima muliebrio in corpore virili inclusa)の一つの型」の「Urning」だったのではないか…
出版状況クロニクル33 (2011年1月1日〜1月31日) 21世紀初頭のコミックシーンにおいて、最も健闘してきたのは『コミックビーム』を有するエンターブレインではあるまいか。そのオリジナルにして多様なコミックの追求と実験的試行は、全出版シーンにあって…