出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

出版状況クロニクル190(2024年2月1日~2月29日)

24年1月の書籍雑誌推定販売金額は731億円で、前年比5.8%減。
書籍は457億円で、同3.5%減。
雑誌は273億円で、同9.5%減。
雑誌の内訳は月刊誌が219億円で、同10.6%減、週刊誌は54億円で、同4.7%減。
返品率は書籍が33.8%、雑誌が47.8%で、月刊誌は48.4%、週刊誌は45.2%。
24年の始まりのデータであり、本年はどのような出版状況を招来していくことになるだろうか。


1.出版科学研究所による23年度の電子出版販売金額を示す。
 

■電子出版市場規模(単位:億円)
2014201520162017201820192020202120222023前年比
(%)
電子コミック8821,1491,4601,7111,9652,5933,4204,1144,4794,830107.8
電子書籍19222825829032134940144944644098.7
電子雑誌7012519121419313011099888192.0
合計1,1441,5021,9092,2152,4793,0723,9314,6625,0135,351106.7

 『出版状況クロニクルⅦ』で、23年は電子コミックシェアが90%を超えるだろうと予測しておいたが、4830億円という90.3%を占め、そのとおりになってしまった。
 それは電子書籍が440億円の8.2%、電子雑誌が81億円の1.5%とマイナス基調にあり、これらの回復は難しい状況だといっていい。前者は2年連続、後者は5年連続の減少となっているからだ。
 それでも電子合計販売金額は5351億円に達し、23年の紙の雑誌販売金額4418億円を上回り、電子コミックだけでも同様である。24年は書籍販売金額を超えてしまうかもしれない。



2.同じく出版科学研究所の2011年から23年にかけての書籍雑誌販売部数の推移を挙げておく。

■書籍雑誌販売部数の推移(単位:万冊)
書籍雑誌
販売部数増減率販売部数増減率
201170,013▲0.3198,970▲8.4
201268,790▲1.7187,339▲5.8
201367,738▲1.5176,368▲5.9
201464,461▲4.8165,088▲6.4
201562,633▲2.8147,812▲10.5
201661,769▲1.4135,990▲8.0
201759,157▲4.2119,426▲12.2
201857,129▲3.4106,032▲11.2
201954,240▲5.197,554▲8.0
202053,164▲2.095,427▲2.2
202152,832▲0.688,069▲7.7
202249,759▲5.877,132▲12.4
202346,405▲6.767,087▲13.0

 書籍も雑誌も販売部数はそれぞれ6.7%、13%という最大のマイナスで、23年が悪しきターニングポイントというべき年であったことを示しているのかもしれない。
 部数のことを考えてみても、書籍は7億冊から5億冊、雑誌は20億冊から7億冊を割りこんでしまい、雑誌に至っては2011年の3分の1になってしまった。
 この12年における雑誌の凋落が歴然で、しかも下げ止まりは見られず、雑誌のうちのコミックスはさらに電子コミックに侵食されていくだろう。
 それからこれは『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』で指摘しておいたように、書籍販売部数の推移は、図書館貸出冊数と比較参照すべきであることを付記しておく。



3.『日経MJ』(2/14)が「紀伊国屋、本屋から日本屋へ」という大見出しで、一面特集をしている。リードは次のようなものだ。
 「日本の書店が漫画と雑貨で海外市場の開拓を急ぐ。紀伊国屋書店は米国で文房具やキャラクターグッズを主軸とし、売上高の半分を雑貨が占める店舗がある。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)も東南アジアなどで日本の雑貨を扱う店舗を増やす。日本の書籍市場が縮むなか、書籍だけに頼らない、日本のコンテンツ発信拠点として成長戦略を描く。」
 その例として、テキサス州の紀伊国屋オースティン店が挙げられている。コミック『ONE PIECE』『東京リベンジャーズ』などがずらりと並び、売上高の5割以上が漫画関連グッズ、文房具、ぬいぐるみ、プラモデルといった雑貨で占められていることがレポートされ、こうした業態で100店の出店を目ざすという高井会長の言が紹介されている。
 その一方で、CCCは東南アジアで同じく日本のグッズ類、文具、雑貨が売場の50%を占める業態で出店していくとの見解を披露している。

 『出版状況クロニクルⅦ』 で、『日経MJ』とCCCのタイアップ記事を批判してきているが、これも同じ特集だと見なせよう。しかも紀伊国屋が主役の記事のように映るが、明らかにCCCからのリークを受けてのものだと考えざるを得ない。
 日本の現在の出版業界の惨状の中において、このような特集は不毛だと見なすしかない。



4.ブックセラーズ&カンパニーは2月15日メディア向けに進捗状況を説明し、直仕入取引について、三笠書房、スターツ出版、徳間書店、主婦の友社の4社と3月から順次始め、他にも20社以上の出版社と商談を進めていると報告。

 これも『出版状況クロニクルⅦ』 で、紀伊国屋、CCC、日販によるブックセラーズ&カンパニーの立ち上げから出版社などへの「方針説明会」までトレースしてきた。
 23年11月の「方針説明会」は出版社111社が出席したとされているが、それに呼応したのはわずか4社しかないことが自明となった。しかも徳間書店と主婦の友社はCCC傘下にあるはずで、実質的には2社ということになる。
 20社以上の出版社と商談を進めているにしても、「方針説明会」出席出版社の111社のことを考えると、その2割にも及んでいない。
 大手出版社は参加しないと伝えられている。



5.『新文化』(2/1)がカルチュア・エクスペリエンス(CX)の「鎌浦慎一郎新社長に所信と現状を聞く」を掲載している。要約してみる。

CXは「流販一体」をコンセプトに掲げ、全国のTSUTAYAの流通を維持し、この難局を乗り越えるために設立された。
CXは「地域に交流を生む新しい時代の体験型書店」をスローガンにして、TSUTAYAの未来を描き直していく。
TSUTAYAは過去40年、映画、本、音楽、ゲームなど、人々が好きなものを提供してきた。これからも「好き」ということは永遠になくならないし、社のスローガンである「好きが生きる。」やリアル書店ならではの「誰か」という要素などをどう息づかせていくかを追究していく。
TSUTAYAには本、文具、雑貨、レンタル、セルゲーム、トレカなどの複数のアイテムがある。MPD時代は物流を日販、仕入、商流・生産をMPDが担っていた。
本はブックセラーズ&カンパニーの商流に移し、TSUTAYAはFC800店の書店連合という位置づけとなる。CXはFC本部、及び物流機能が一体となった小売業として、送り方の最適解の模索へと踏みこんでいく。
この2、3年は「新しい時代の体験型書店」をつくるタイミングであり、お客様の体験価値と加盟店にとって儲かるモデルを追求し、店舗モデルを作り出すことに注力する。

 そして具体的に「地域に交流を生む新しい時代の体験型書店としてのアイテムが語られ、本、文具、雑貨にトレカが挙げられ、それに地域マーケットに合わせた店舗展開が結びつけられていく。
 それらはゴルフ練習場、ヨガ教室を中心とするフィットネス、韓国食品とコスメを扱う「韓ビニ」、プラモデルをつくるスペース「プラモLABO」などである。

 このような業態が「新しい時代の体験型書店」「加盟店にとって儲かるモデル」となるだろうか。
 それにで見たように、ブックセラーズ&カンパニーの商流もどうなるのかわからないし、「体験型書店」のコアである本の行方も茫洋としている。
 最近、数年ぶりでTSUTAYAのFCである複合型書店を見学してきた。撤退はしていなかったものの、TSUTAYAの看板ロゴはそのままで色褪せ、スポーツジム、古着、ブックオフの業種の店舗に変わっていた。
 この店はTSUTAYAとブックオフが複合化していたのだが、いち早くTSUTAYAのFCから脱退したのであろう。
 このようにTSUTAYAのレンタル事業から離脱した店舗が全国に増殖しているのではないだろうか。それはカルチュア・エクスペリエンスのアイテムとしてもはや映画が挙がっていないことからわかるように、さらに増え続けていくだろう。
 これで『出版状況クロニクルⅦ』の日販の奥村景二社長、CCCの高橋誉則代表権COOに続いて、CXの鎌浦社長という3人のキーパーソンの発言を確認したことになろう。



6.矢野研究所によれば、23年の「オタク」関連主要国内市場は8175億円、前年比6%増とされる。
 そのオタク関連市場の14分野を挙げてみる

1 アメニ
2 同人誌
3 インディーズゲーム
4 プラモデル
5 フィギュア
6 ドール
7 鉄道模型
8 トイガン
9 サバイバルゲーム
10 アイドル
11 プロレス
12 コスプレ衣裳
13 メイドカフェなど
14 音声合成

これらのうちの1のアニメは2750億円、前年比4%増、10のアイドル市場は1900億円、同15%増、2の同人誌は1058億円、同14%増、3のインディーズゲーム市場は242億円、同24%増となっている。

 まったく門外漢の世界だが、このオタク関連市場は『出版状況クロニクルⅦ』 でレポートしておいた、静岡に新店舗をオープンしたホビー販売の駿河屋のアイテムそのものである。
 駿河屋はトーハンや日販とも提携し、日販のNICリテールズと合併会社の設立、三洋堂やジュンク堂でも導入されている。
 本年はオタク関連市場をアイテムとする駿河屋の躍進の年になるのだろうか。いってみれば、の紀伊國屋にしても、のTSUTAYAとCXにしても、駿河屋のアイテムへと接近している構図になるからだ。



7.『キネマ旬報』(2月号増刊)の「ベスト・テン」が発表された。
  日本映画、外国映画の「ベスト・テン」と読者選出のそれら4つを示す。


キネマ旬報 2024年2月増刊 キネマ旬報ベスト・テン発表号 No.1938

■日本映画ベスト・テン
順位キネ旬ベスト・テン読者選出ベスト・テン
作品名監督作品名監督
1せかいのおきく阪本順治Gメン瑠東東一郎
2PERFECT DAYSヴィム・ヴェンダース福田村事件
3ほかげ塚本晋也怪物
4福田村事件森 達也ゴジラ-1.0
5石井裕也
6花腐し荒井晴彦正欲岸 善幸
7怪物是枝裕和愛にイナズマ石井裕也
8ゴジラ-1.0山崎 貴君たちはどう生きるか
9君たちはどう生きるか宮崎 駿市子戸田彬弘
10春画先生塩田明彦BAD LANDS
バッド・ランズ
原田眞人


■外国映画ベスト・テン
順位キネ旬ベストテン読者選出ベストテン
作品名監督作品名監督
1TAR/タートッド・フィールドキラーズ・オブ
・ザ・フラワームーン
2キラーズ・オブ
・ザ・フラワームーン
マーティン・スコセッシTAR/ター
3枯れ葉アキ・カウリスマキフェイブルマンズ
4EO イーオーイエジー・スコリモフスキミッション・イン
・ポッシブル
クリストファー・マッカリー
5フェイブルマンズスティーブン・スピルバーグイニシェリン島の精霊
6イニシェリン島の精霊マーティン・マクドナー枯れ葉
7別れる決心パク・チャヌクバービーグレタ・ガーウィグ
8エンパイア・オブ
・ライト
サム・メンデスエンパイア・オブ
・ライト
9エブリシング・エブリウェア・オール
・アット・ワンス
ダニエル・クワン
ダニエル・シャイナート
トリとロキタジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
10ウーマン・トーキング
私たちの選択
サラ・ポーリーザ・ホエールダーレン・アロノフスキー

 これは本クロニクルとして初めて掲載するのだが、前回の『フリースタイル』 の「作家主義」によるマンガベストを紹介したことと関連している。
 私などは小説や詩、漫画や映画を「作家主義」というポジションで読み、観てきたわけだが、21世紀に入って、それらのすべてがあわただしく消費される状況を迎えたことで、もはや従来の「作家主義」が成立しなくなったように思われる。
 今回の「ベスト・テン」を挙げてみたのは、「キネ旬ベスト・テン」と「読者選出ベスト・テン」が異なってきたからである。日本映画では 5作、外国映画では 4作が異なり、これは記憶にあるかぎり、近年の現象ではないだろうか。
 かつては順位のちがいはあるにしても、ほとんど重なっていたし、そうした意味において、「キネ旬ベスト・テン」と「読者選出ベスト・テン」の「作家主義」は共通していたことになり、それが映画専門誌『キネマ旬報』の編集者と読者の観ることの共同体を彷彿とさせていた。
 だが趣味の雑誌に象徴されるそのような共同体も失われつつあるし、読み巧者、観巧者という言葉も聞かれなくなって久しい。
 ただ私にしても、お恥ずかしことに日本映画の 4『福田村事件』、外国映画の 7『別れる決心』、9『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』しか観ていないので、語る資格もないわけだが。
フリースタイル58 特集:THE BEST MANGA 2024 このマンガを読め!



8.『ゲオナビ』(1月号)が「2023年ゲオ年間ベストランキング」を発信しているので、こちらも挙げてみる。
 ただ20位まで紹介することもあり、監督名は省略する。その代わりにジャンルは示しておく。


 

■ゲオ年間ベストランキング
順位作品名ジャンル
トップガン マーヴェリック洋画アクション
キングダム2 遥かなる大地へ邦画アクション
ジュラシックワールド/新たなる支配者洋画SF
名探偵コナン ハロウィンの花嫁邦画アニメ
5クレヨンしんちゃん
もののけニンジャ珍風伝
邦画アニメ
6ドラゴンボール超スーパーヒーロー邦画アニメ
7沈黙のパレード邦画サスペンス
8ミニオンズ フィーバー洋画アニメ
9ザ・スーパーマリオブラザース・ムービー洋画アニメ
10死刑にいたる病邦画サスペンス
11ワイルド・スピード/ファイヤーブースト洋画アクション
12ブレット・トレイン洋画アクション
13劇場版 呪術廻戦0邦画アニメ
14ザ・ロストシティ洋画アクション
15極主夫道 ザ・シネマ邦画コメディ
16すずめの戸締まり邦画アニメ
17ブラックアダム洋画SF
18映画『Dr.コトー診療所』邦画ドラマ
19七人の秘書 THE MOVIE邦画サスペンス
20新・エヴァンゲリオン 劇場版
EVANGELION:3.0+1.11
THRICE UPON A TIME
邦画アニメ

 これも前回の『フリースタイル』 の「作家主義」に対する『ダ・ヴィンチ』のコミックベストに相応するものになってしまう。
 残念ながらこちらは1本も観ていないし、それは4、5、6、13、16、20が邦画アニメ、8、9が洋画アニメと、アニメが8本を占めていることにもよっている。
 その事実はゲオだけでなく、TSUTAYAにしても同様だろうし、23年ばかりでなく、レンタル市場はアニメが席巻してきたことを物語っていよう。
 それにしても、「キネ旬ベスト・テン」とは1作もダブっていないことにあらためて驚くし、「ゲオ年間ベストランキング」は同年であっても、まったく異なるアニメを主流とする映画世界が存在することを開示している。
 もちろんかつて「作家主義」映画と娯楽映画のちがいはあったにしても、それはゆるやかな棲み分けであり、トータルな映画世界へのリスペクトに包まれていたように思える。
 おそらくかつての書籍にしても同様だったが、現在は映画と同じパラダイムのうちに置かれているのだろう。



9.『選択』(2月号)が「増え続ける『読書時間ゼロ』の若者――思考力低下で衰退する社会」を掲載している。
 東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の「子供の生活と学びに関する親子調査」「子どものICT利用に関する調査」によれば、「一日の読書時間がゼロの小・中・高生が49.0%と訳反するに達した」とされる。
 スマホ利用が本格化する中高生ほど読書離れが進み、高校三年生では69.8%に及ぶという。


www.sentaku.co.jp

 このレポートは「読書の復活」こそが国家の盛衰を分ける要因だと結ばれているけれど、よく考えてみれば、私たちが小中高生だった1950年代から60年代において、一部を除いて生徒だけでなく、教師もまた本など読んでいなかった。
 その時代は現在と異なり、読書などはほめられる行為ではなく、私などは本ばかり読んでいるとロクなものにならないと教師から説教されたものだ。本当にそうなってしまったので、教師の予想は当たっていたことになる。
 でも小中学生にしても、『鬼滅の刃』の神風的ベストセラーに見られるように、物語とシンクロすれば、必然的に魅せられていくことを忘れるべきではないし、調査数字をそのまま信じるほうが一面的ではないだろうか。
鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックス)



10.東京都豊島区の神谷印刷が事業停止、また同新宿区の音羽印刷が破産。
 前者は1928年創業で負債は3億円、後者は1968年創業で負債は20億円。

 いずれもこの2ヵ月のうちの事業停止と破産で、出版不況とペーバーレス化による紙の流通量の減少が大きく影響しているよう。
 とりわけ顕著なのはコミックで、電子化に伴う既刊書の重版がまったくなくなったと伝えられている。
 かつてシリーズの新刊が出れば、必ず既刊分も重版されるのが常態だったが、それももはや過去のこととなってしまったようだ。



11.旧知の出版人の死が伝えられてきた。
 それは名古屋の出版社風琳堂の福住展人で、中部地方のリトルマガジン『あんかるわ』や『菊屋』の寄稿者たちと連携し、主として文芸書を出していた。

 福住は20年ほど前に名古屋から遠野市に会社を移していたこともあって、21世紀に入ってから会っていなかった。その死は共通の友人から教えられ、知ったことになる。
 記憶に残るのは、彼も鈴木書店に口座を開き、車に自転車を積んで地方営業し、それを自転車営業と称していたこと、及びウェルズの『世界文化史大系』全訳の原稿があるので、それを刊行したいといっていたことで、このふたつのエピソードが懐かしく思い出される。



12.『日本古書通信』(2月号)が特集「能登半島地震、被災地古本屋の声」を組んでいる。

 これは前回の本クロニクルで、『同通信』の折付桂子に依頼したものだが、早速実現し、写真も含めて16店から返信があり、生々しい地震報告となっている。



13.30年ぶりに『新文化』から原稿依頼があり、「出版流通販売の変貌と現在の危機』(2/29)を寄稿している。
 長きにわたる『出版状況クロニクル』のエキスの要約といえるので、読まれてほしいと思う。
www.shinbunka.co.jp


14.論創社HP「本を読む」〈97〉は「水木しげると東考社版『悪魔くん』」です。
ronso.co.jp

 『近代出版史探索Ⅶ』は「古本虫がさまよう」が書評を発信している。
 いつもながら ありがとう。
https://www.honzuki.jp/book/322325/review/301191/

 『出版状況クロニクルⅦ』は3月上旬発売予定。
 『近代出版史探索外伝Ⅱ』は編集中。