出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2016-01-15から1日間の記事一覧

混住社会論129 高橋幸春『日系ブラジル移民史』(三一書房、一九九三年)と麻野涼『天皇の船』(文藝春秋、二〇〇〇年)

前回、太平洋戦争の日本の敗戦が植民地台湾にもたらした、蒋介石の国民党軍による占領と独裁、及び「本省人」と「外省人」の混住、それらに端を発する「二・二八事件」にふれておいた。それならば、植民地ならぬ日本人移民の地、まさに混住の地であるブラジ…