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出版と近代出版文化史をめぐるブログ

混住社会論151 ミネット・ウォルターズ『遮断地区』(東京創元社、二〇一三年)

遮断地区



今世紀に入って、それも団地を背景とするミステリーがイギリスでも刊行されているので、やはり続けて挙げておきたい。本連載6269などで、フランスの団地における叛乱や暴動に言及してきたし、ちょうど森千香子の「フランス〈移民〉集住地域の形成と変容」というサブタイトルの『排除と抵抗の郊外』東大出版会)も出されたばかりである。だが今回はイギリスということになるけれど、トポス構造はまさにリンクしているし、ミステリーの様式に則っているゆえに、明快な問題提起と起承転結を伴っているからだ。
排除と抵抗の郊外

そのミステリーはミネット・ウォルターズ『遮断地区』(成川裕子訳、創元推理文庫)で、まず団地での暴動のシノプシスが新聞報道によって示される。それは飲酒で暴徒と化した二千人の若者たちがバリケードを築き、火焔瓶を投げ、五時間にわたる暴動を引き起こし、死者三名、負傷者百八十九名を生じさせ、その中には性倒錯者の虐殺も含まれていたというものだった。だが今回の暴動によって、様々な問題もまた浮かび上がらせることになったのである。

その団地は次のように説明されている。

 “掃きだめ”というのは、バシンデール団地のために造られた言葉かもしれない。一九五〇年代から六〇年代に低所得者向け住宅として緑地帯を切り開いて造られた住宅団地は当時の社会工学のぶざまな記念碑である。バシンデール団地のケースでは、バシンデール農場と接する広葉樹の林がなぎ倒され、コンクリートに取って代わられた。
 本当なら、牧歌的な住宅地になるはずだった。平等と機会均等をめざした戦後の一大プロジェクト。生活向上のチャンス。広々とした田園に囲まれた良質の住宅。新鮮な空気と空間。
 だが、農地と隣り合う敷地内の道路はすべて袋小路になっている。(……)これらの道路は団地全体をアクセス不能にしてしまう砦のようなものだった。この団地はコンクリートで固められた圧力爆弾なのだ。(……)
 戦後のべビーブームで高まった住宅需要は、おそまつな設計とずさんな工事を引き起こし、その結果、必然的に維持費がかさんで、もっとも目立つ問題箇所だけが手当てされることになった。(……)
 地獄への道と同様、バシンデール団地への道も初めは善意によって敷かれたが、いまやそこは、社会から拒絶された人々の収容所と大差ないものになっていた。(……)住民の多くにとっては、牢獄だった。弱いおびえた老人たちは家に閉じこもり、シングルマザーと父親のいない子どもたちは、鍵をかけた室内で過ごすことで、なんとかトラブルを避けようとする。がらんとした風景がたまににぎわいを見せるのは、疎外された怒れる若者たちがドラッグの売買や売春の斡旋で通りを歩きまわるときだけだ(……)。

かなり省略を施したにもかかわらず、長い引用になってしまったのは、このバシンデール団地というトポスの実態がそのまま『遮断地区』の物語に他ならないからだ。引用部分は主として団地と住民への言及だが、両者に対する外からの視点も付け加えておくべきだろう。

国家からは垂れ流し的な予算と維持費を要する住宅団地、納税者にとっては怨嗟の的、警察のいらだちの種、そこで働くことになった教師や医療従事者やソーシャルワーカーにしてみれば、果てしない徒労感の源であった。「牧歌的な住宅地」にして「平等と機会均等をめざした戦後の一大プロジェクト」だったバシンデール団地は、まさに住民だけでなく、国家や社会にとっても呪われた地と化していたのである。とりわけ一九九〇年代以後はそれが顕著で、五〇年代にはWELCOME TO BASSINDALE という看板がかかっていたが、その文字のいくつかが消え、さらに落書きが加えられ、WELCOME TO ASSID ROW となり、住民もそれがふさわしいと思い、そのままになっていた。すなわち「アシッド・ロウ(LSD・街)。教育程度が低く、ドラッグが蔓延し、争いが日常茶飯事の場所」を象徴するように。なお『遮断地区』の原タイトルはACID ROW で、ここから取られている。
ACID ROW

このディスピアに他ならないバシンデール団地はどのような回路を経て、暴動へと至ったのか。それが『遮断地区』のテーマであり、ミネット・ウォルターズはこのディストピアにおける暴動メカニズムを明らかにしようとしている。団地の「シングルマザー」であるメラニーはまだ二十歳になっていないが、四歳と二歳の子どもがいて、現在三人目を身ごもっている。その父親のジミーは黒人で、四ヵ月の刑務所暮らしから帰ってきたばかりである。メラニーの母親のゲイナも同じブロンドで五人の子持ちだった。この母娘は仲がよく、代々女の役割は子どもを産むことにあると考え、どちらの人生でも、男は変わっていっても、二人の忠誠心は変わることがなく、何についても意見は一致していた。

ラニーの部屋は汚れていたけれど、子どもたちは無条件に愛されていて、いつでも迎え入れてくれる場所があることが大切だと彼女たちは考えていた。そのようなメラニーとゲイナの拡大家族的生活は、ジミーにとっても掛け替えのないものだった。このメラニーに対して、「医療従事者」の一人である巡回保健師のフェイは、メラニーがあばずれだと決めつけ、子どもも虐待していると思いこんでいた。それは彼女が欲求不満のオールドミスゆえの偏見に他ならなかった。しかしメラニーの担当を外されることに加えて、そのやりとりから切れてしまい、フェイは彼女に、同じ公営団地のポーティスフィールドから小児性愛者が近くに移転してきたことを話してしまう。もちろんこれは社会福祉事業部の「部外秘」とされる通知であった。そのポーティスフィールド団地では十歳の少女が失踪していて、半月前に小児性愛者が強制退去になっていたのだ。

それを聞いたメラニーは役所に抗議する。「子育て」のことで、私たちにお説教していながら、小児性愛者という「ヘンタイ野郎」を近くに住まわせることは間違っていると。しかしそういう話は「ソーシャルワーカー」にしてくれと受け付けてもらえない。それからの動きは同じ公営住宅団地でありながらも、ポーティスフィールドとバシンデールでは明白に異なっていた。「一方は上昇志向のある人たちのモダンな団地。もう一方は底辺でくすぶる人たちの老朽化したゲットー。上昇志向組は苦情を訴え、底辺組はデモをする」という事態を現出させることになる。

その中心となったのはメラニーとゲイナで、土曜日の午後にデモ行進をして警察を突き上げ、子どもたちの安全を守るために、変質者を立ち退かせようとするものだった。だが二人には想像力が欠けていた。一年で最も暑い時期の昼日中に、警察も知っていないデモを敢行すれば、「底辺にくすぶる人たちの老朽化したゲットー」の「アシッド・ロウ」で何が起きるかということに関してである。

その一方で、行方不明になった女の子をバシンデール団地で見かけたという噂も飛び交い、アシッド中毒の少年たちの引ったくり事件も起き、パトカーが団地を走り回っていた。メラニーはデモについて、「ここは自由の国なのよ。抗議は認められているのよ」という。それに対して、「それはどんな抗議かによるんだよ。ヤクで頭がイカレた連中がおとなしく言われたとおりにすると思ってるんなら、大間違いだ。暴動に発展するかもしれないんだぞ」とジミーは警告する。実際に集合場所の学校の前庭では若者たちが缶ビールをあおり、火焔瓶を用意し、生協を襲撃し、「ヘンタイども」を串刺しにしようとしている興奮状態の中にあった。その中にいたメラニーの弟は不良少年の友人を見ていう。「見てよ、こいつの目。まるでゾンビだ」と。それはデモがゾンビの行進のようなものになることを予兆させている。

家に閉じこもっていた「弱いおびえた老人たち」の姿も描かれていく。テレビの連続ドラマの登場人物だけが現実との唯一の接点であるような認知症の老人、双眼鏡で騒動を見て、ドアや窓をロックし、チンピラどもが殺し合い、団地が少しでも平和になることを願っている老女たちである。もはや団地への侵入ルートはバリケードで封鎖されたようなのだ。

そのような中に、これも「医療従事者」である医師のソフィーが召喚されるのだが、彼女の訪問は喘息発作に襲われたポーランド人の老人と息子が住む部屋だった。この息子のミーローシュが小児性愛者だとわかってくる。しかもフラネクという父親はソフィーを襲い、盾にするつもりで迫ってくる。しかしそこは「ヘンタイ」などの声とともに投石に見舞われ、ソフィーは出ていくことができなかった。彼女は行方不明の女の子と間違われたのだ。警察ではなく、群衆が小児性愛者からシングルマザーや子どもたちを守らなければならないのだ。そうして閉じ込められたソフィーはフラネクと駆け引きするうちに、フラネクがサディストで、妻は家出し、息子を虐待し、そのためにミーローシュは小児性愛者になっていったのではないかと推測していく。さらにフラネクが妻を殺し、ミーローシュもそれを知っていたのではないかとも。フラネクはポーランドのジプシーで、戦争中はナチのジプシー迫害を逃れるためにスペインに潜み、それから一九五〇年代初頭にイギリスへ渡り、居住権を得るためにイギリス人の売春婦と結婚し、ミーローシュが生まれたのである。ミーローシュは母親が不在なままで音楽大学に進んだが、逃れられない関係から、父親とずっと一緒にいて、それが彼を小児性愛者ならしめていた。

このようにして、「コンクリートで固められた圧力爆弾」のようなバシンデール団地は、「シングルマザーと父親のいない子どもたち」、「弱いおびえた老人たち」、「疎外されて怒れる若者たち」が一堂に会し、それに「医療従事者」たちと警察が絡み、「小児性愛者」とサディストの父子が加わり、二千人に膨らんだ暴動は臨界点へと向かって沸騰していく。それはすべて負の連鎖のようでも、ミネット・ウォルターズはそのクロージングにそれをプラスに転換するようなエピソードを提出し、この『遮断地区』という物語を閉じている。それは繰り返し記してきたこの物語の混住がもたらした救いであるように思える。

◆過去の「混住社会論」の記事
「混住社会論」150  三冊の日本住宅公団史
「混住社会論」149  カネコアツシ『SOIL[ソイル]』(エンターブレイン、二〇〇四年)
「混住社会論」148  奥田英朗『無理』(文藝春秋、二〇〇九年)
「混住社会論」147  伊井直行『ポケットの中のレワニワ』(講談社、二〇〇九年)
「混住社会論」146  吉田修一『悪人』(朝日新聞社、二〇〇七年)
「混住社会論」145  窪 美登『ふがいない僕は空を見た』(新潮社、二〇一〇年)
「混住社会論」144  畑野智美『国道沿いのファミレス』(集英社、二〇一一年)
「混住社会論」143  森絵都『永遠の出口』(集英社、二〇〇三年)
「混住社会論」142  本間義人『国土計画を考える』(中央公論社、一九九九年)と酉水孜郎『国土計画の経過と課題』(大明堂、一九七五年)
「混住社会論」141  『田中角栄『日本列島改造論』(日刊工業新聞社、一九七二年)
「混住社会論」140  『佐久間ダム建設記録』(ジェネオン、二〇〇七年)
「混住社会論」139  デイヴィッド・グターソン『殺人容疑』(講談社文庫、一九九六年)
「混住社会論」138  ニーナ・ルヴォワル『ある日系人の肖像』(扶桑社ミステリー、二〇〇五年)
「混住社会論」137  アップダイク『カップルズ』(新潮社、一九七〇年)
「混住社会論」136  トルーマン・カポーティ『冷血』(新潮社、一九六七年)と高村薫『冷血』(毎日新聞社、二〇一二年)
「混住社会論」135  山上たつひこ、いがらしみきお『羊の木』(講談社、二〇一一年)
「混住社会論」134  古谷実『ヒミズ』(講談社、二〇〇一年)
「混住社会論」133  小田扉『団地ともお』(小学館、二〇〇四年)
「混住社会論」132  篠原雅武『生きられたニュータウン』(青土社、二〇一五年)と拙著『民家を改修する』(論創社、二〇〇七年)
「混住社会論」131  江藤淳、吉本隆明「現代文学の倫理」(『海』、一九八二年四月号)
「混住社会論」130  Karen Tei Yamashita , Circle K Cycles(Coffee House Press、二〇〇一年)
「混住社会論」129  高橋幸春『日系ブラジル移民史』(三一書房、一九九三年)と麻野涼『天皇の船』(文藝春秋、二〇〇〇年)
「混住社会論」128  邱 永漢『密入国者の手記』(現代社、一九五六年)
「混住社会論」127  宮内勝典『グリニッジの光りを離れて』(河出書房新社、一九八〇年)
「混住社会論」126  江成常夫『花嫁のアメリカ』(講談社、一九八一年)と有吉佐和子『非色』(中央公論社、一九六四年)
「混住社会論」125  トシオ・モリ『カリフォルニア州ヨコハマ町』(原書一九四九年、毎日新聞社一九七八年)
「混住社会論」124  スティーヴン・グリーンリーフ『探偵の帰郷』(早川書房、一九八五年)とリチャード・ピアス『カントリー』(ポニー、一九八四年)『アメリカ教育使節団報告書』(一九四六年、講談社学術文庫、一九七九年)
「混住社会論」123  『アメリカ教育使節団報告書』(一九四六年、講談社学術文庫、一九七九年)
「混住社会論」122  カムマーン・コンカイ『田舎の教師』(勁草書房、一九八〇年)
「混住社会論」121  谷恒生『バンコク楽宮ホテル』(講談社、一九八一年)
「混住社会論」120  矢作俊彦『THE WRONG GOODBY ロング・グッドバイ』(角川書店、二〇〇四年)
「混住社会論」119  スタインベック『怒りの葡萄』(原書、一九三九年、第一書房、一九四〇年)とピエトラ・リボリ『あなたのTシャツはどこから来たのか?』(東洋経済新報社、二〇〇七年)
「混住社会論」118  ゾラ『大地』(原書、一八八七年、論創社、二〇〇五年)と長塚節『土』(春陽堂、一九一二年)
「混住社会論」117  渡辺京二『逝きし世の面影』(葦書房、一九九八年)と久米邦武編『特命全権大使 米欧国回覧実記』(新橋堂、一八七八年)
「混住社会論」116  ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』(原書、一八八三年、論創社、二〇〇二年)
「混住社会論」115  M・M・ジンマーマン『スーパーマーケット』(経済界、一九六二年)
「混住社会論」114  『大和ハウス工業の40年』(同編集委員会、一九九五年)
「混住社会論」113  安土敏『小説スーパーマーケット』(日本経済新聞社、一九八一年)とテーラー『科学的管理法』(産業能率短期大学出版部、一九六九年)
「混住社会論」112  藤田 田『ユダヤの商法』(KKベストセラーズ、一九七二年)と『日本マクドナルド20年のあゆみ』(同社、一九九一年)
「混住社会論」111  ジョージ・リッツア 『マクドナルド化する社会』(早稲田大学出版部、一九九九年)
「混住社会論」110  藤原伊織『名残り火』(文藝春秋、二〇〇七年)
「混住社会論」109  ピエール・ブルデュー『住宅市場の社会経済学』(藤原書店、二〇〇六年)と矢崎葉子『それでも家を買いました』(大田出版、一九九〇年)
「混住社会論」108  庄野潤三『夕べの雲』(講談社、一九六五年)
「混住社会論」107  宮部みゆき『理由』(朝日新聞社、一九九八年)
「混住社会論」106  黄 春明『さよなら・再見』(めこん、一九七九年)
「混住社会論」105  日影丈吉『内部の真実』(講談社、一九五九年)
「混住社会論」104  ウェイ・ダーション『セデック・バレ』(マクザム+太秦、二〇一一年)
「混住社会論」103  松本健一『エンジェル・ヘアー』(文藝春秋、一九八九年)
「混住社会論」102  村上春樹『羊をめぐる冒険』(講談社、一九八二年)
「混住社会論」101  赤坂真理『ヴァイブレータ』(講談社、一九九九年)
「混住社会論」100  中上健次『日輪の翼』(新潮社、一九八四三年)
「混住社会論」99  多和田葉子『犬婿入り』(講談社、一九九三年)
「混住社会論」98  本間洋平『家族ゲーム』(集英社、一九八二年)
「混住社会論」97  黒岩重吾『現代家族』(中央公論社、一九八三年)
「混住社会論」96  近藤ようこ『ルームメイツ』(小学館、一九九七年)
「混住社会論」95  鎌田敏夫『金曜日の妻たちへ』(角川文庫、一九八五年)
「混住社会論」94  山田太一『岸辺のアルバム』(東京新聞社、一九七七年)
「混住社会論」93  小島信夫『抱擁家族』(講談社、一九六五年)と『うるわしき日々』(読売新聞社、一九九七年)
「混住社会論」92  佐藤洋二郎『河口へ』(集英社、一九九二年)
「混住社会論」91  佐藤泰志『海炭市叙景』(集英社、一九九一年)
「混住社会論」90  梶山季之『夢の超特急』(光文社カッパノベルス、一九六三年)
「混住社会論」89  岩瀬成子『額の中の街』(理論社、一九八四年)
「混住社会論」88  上林暁『武蔵野』(現代教養文庫、一九六二年)島田謹介『武蔵野』(暮しの手帖社、一九五六年)
「混住社会論」87  徳富蘆花『自然と人生』(民友社、一九〇〇年)と『みみずのたはこと』(新橋堂、一九〇七年)
「混住社会論」86  佐藤春夫『田園の憂鬱』(新潮社、一九一九年)と『都会の憂鬱』(同前、一九二三年)
「混住社会論」85  『東京急行電鉄50年史』(同社史編纂委員会、一九七二年) 『萩原朔太郎写真作品 のすたるぢや』(新潮社、一九九四年)
「混住社会論」84  『萩原朔太郎写真作品 のすたるぢや』(新潮社、一九九四年)
「混住社会論」83  谷崎潤一郎『痴人の愛』(改造社、一九二五年)
「混住社会論」82  三浦朱門『武蔵野インディアン』(河出書房新社、一九八二年)
「混住社会論」81  大岡昇平『武蔵野夫人』(講談社、一九五〇年)
「混住社会論」80  国木田独歩『武蔵野』(民友社、一九〇一年)
「混住社会論」79  水野葉舟『草と人』(植竹書院、一九一四年、文治堂書店、一九七四年)
「混住社会論」78  小田内通敏『帝都と近郊』(大倉研究所、一九一八年、有峰書店、一九七四年) 『都市から郊外へ―一九三〇年代の東京』(世田谷文学館、二〇一二年)
「混住社会論」77  『都市から郊外へ―一九三〇年代の東京』(世田谷文学館、二〇一二年)
「混住社会論」76  『宝塚市史』(一九七五年)と『阪神間モダニズム』(淡交社、一九九七年)
「混住社会論」75  小林一三『逸翁自叙伝』(産業経済新聞社、一九五三年)と片木篤・藤谷陽悦・角野幸博編『近代日本の郊外住宅地』(鹿島出版会、二〇〇〇年)
「混住社会論」74  柳田国男『明治大正史世相篇』(朝日新聞社、一九三一年)と山口廣編『郊外住宅地の系譜』(鹿島出版会、一九八七年)
「混住社会論」73  柳田国男『都市と農村』(朝日新聞社、一九二九年)
「混住社会論」72  内務省地方局有志『田園都市と日本人』(博文館一九〇七年、講談社一九八〇年)
「混住社会論」71  ローラン・カンテ『パリ20区、僕たちのクラス』(ミッドシップ、二〇〇八年)とフランソワ・ベゴドー『教室へ』(早川書房、二〇〇八年)
「混住社会論」70  マブルーク・ラシュディ『郊外少年マリク』(集英社、二〇一二年)
「混住社会論」69  『フランス暴動 階級社会の行方』(『現代思想』二〇〇六年二月臨時増刊、青土社)
「混住社会論」68  ディディエ・デナンクス『記憶のための殺人』(草思社、一九九五年)
「混住社会論」67  パトリック・モディアノ『1941年。パリの尋ね人』(作品社、一九九八年)
「混住社会論」66  ジャン・ヴォートラン『グルーム』(文春文庫、二〇〇二年)
「混住社会論」65  セリーヌ『夜の果ての旅』(原書一九三二年、中央公論社、一九六四年)
「混住社会論」64  ロベール・ドアノー『パリ郊外』(原書一九四九年、リブロポート、一九九二年)
「混住社会論」63  堀江敏幸『郊外へ』(白水社、一九九五年)
「混住社会論」62  林瑞枝『フランスの異邦人』(中公新書、一九八四年)とマチュー・カソヴィッツ『憎しみ』(コロンビア、一九九五年)
「混住社会論」61  カーティス・ハンソン『8Mile』(ユニバーサル、二〇〇二年)と「デトロイトから見える日本の未来」(『WEDGE』、二〇一三年一二月号)
「混住社会論」60  G・K・チェスタトン『木曜の男』(原書一九〇八年、東京創元社一九六〇年)
「混住社会論」59  エベネザー・ハワード『明日の田園都市』(原書一九〇二年、鹿島出版会一九六八年)
「混住社会論」58  『日本ショッピングセンターハンドブック』と『イオンスタディ』(いずれも商業界、二〇〇八、〇九年)
「混住社会論」57  ビクター・グルーエン『ショッピングセンター計画』『都市の生と死』(いずれも商業界、一九六九、七一年)
「混住社会論」56  嶽本野ばら『下妻物語』(小学館、二〇〇二年)
「混住社会論」55  佐伯一麦『鉄塔家族』(日本経済新聞社、二〇〇四年)
「混住社会論」54  長嶋有『猛スピードで母は』(文藝春秋、二〇〇二年)
「混住社会論」53  角田光代『空中庭園』(文藝春秋、二〇〇二年)
「混住社会論」52  宮沢章夫『不在』(文藝春秋、二〇〇五年)
「混住社会論」51  吉本由美『コンビニエンス・ストア』(新潮社、一九九一年)と池永陽『コンビニ・ララバイ』(集英社、二〇〇二年)
「混住社会論」50  渡辺玄英『海の上のコンビニ』(思潮社、二〇〇〇年)
「混住社会論」49  いがらしみきお『Sink』(竹書房、二〇〇二年)
「混住社会論」48  佐瀬稔『金属バット殺人事件』(草思社、一九八四年)と藤原新也『東京漂流』(情報センター出版局、一九八三年)
「混住社会論」47  山本直樹『ありがとう』(小学館、一九九五年)
「混住社会論」46  重松清『定年ゴジラ』(講談社、一九九八年)
「混住社会論」45  ジョン・ファウルズ『コレクター』(白水社、一九六六年)
「混住社会論」44  花村萬月『鬱』(双葉社、一九九七年)
「混住社会論」43  鈴木光司『リング』(角川書店、一九九一年)
「混住社会論」42  筒井康隆『美藝公』(文藝春秋、一九八一年)
「混住社会論」41  エド・サンダース『ファミリー』(草思社、一九七四年)
「混住社会論」40  フィリップ・K・ディック『市に虎声あらん』(平凡社、二〇一三年)
「混住社会論」39  都築響一『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』(アスペクト、一九九七年)
「混住社会論」38  小林のりお と ビル・オウエンズ
「混住社会論」37  リースマンの加藤秀俊 改訂訳『孤独な群衆』(みすず書房、二〇一三年)
「混住社会論」36  大場正明『サバービアの憂鬱』(東京書籍、一九九三年)
「混住社会論」35  ジョージ・A・ロメロ『ゾンビ』(C-Cヴィクター、一九七八年)
「混住社会論」34  エドワード・ホッパーとエリック・フィッシュル
「混住社会論」33  デイヴィッド・リンチ『ブルーベルベット』(松竹、一九八六年)
「混住社会論」32  黒沢清『地獄の警備員』(JVD、一九九二年)
「混住社会論」31  青山真治『ユリイカ EUREKA』(JWORKS、角川書店、二〇〇〇年)
「混住社会論」30  三池崇史『新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争』(大映、一九九五年)
「混住社会論」29  篠田節子『ゴサインタン・神の座』(双葉社、一九九六年)
「混住社会論」28  馳星周『不夜城』(角川書店、一九九六年)
「混住社会論」27  大沢在昌『毒猿』(光文社カッパノベルス、一九九一年)
「混住社会論」26  内山安雄『ナンミン・ロード』(講談社、一九八九年)
「混住社会論」25  笹倉明『東京難民事件』(三省堂、一九八三年)と『遠い国からの殺人者』(文藝春秋、八九年)
「混住社会論」24  船戸与一「東京難民戦争・前史」(徳間書店、一九八五年)
「混住社会論」23  佐々木譲『真夜中の遠い彼方』(大和書房、一九八四年)
「混住社会論」22  浦沢直樹『MONSTER』(小学館、一九九五年)
「混住社会論」21  深作欣二『やくざの墓場・くちなしの花』(東映、一九七六年)
「混住社会論」20  後藤明生『書かれない報告』(河出書房新社、一九七一年)
「混住社会論」19  黒井千次『群棲』(講談社、一九八四年)
「混住社会論」18  スティーヴン・キング『デッド・ゾーン』(新潮文庫、一九八七年)
「混住社会論」17  岡崎京子『リバーズ・エッジ』(宝島社、一九九四年)
「混住社会論」16  菊地史彦『「幸せ」の戦後史』(トランスビュー、二〇一三年)
「混住社会論」15  大友克洋『童夢』(双葉社、一九八三年))
「混住社会論」14  宇能鴻一郎『肉の壁』(光文社、一九六八年)と豊川善次「サーチライト」(一九五六年)
「混住社会論」13  城山三郎『外食王の飢え』(講談社、一九八二年)
「混住社会論」12  村上龍『テニスボーイの憂鬱』(集英社、一九八五年)
「混住社会論」11  小泉和子・高薮昭・内田青蔵『占領軍住宅の記録』(住まいの図書館出版局、一九九九年)
「混住社会論」10  ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』(河出書房新社、一九五九年)
「混住社会論」9  レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』(早川書房、一九五八年)
「混住社会論」8  デイヴィッド・ハルバースタム『ザ・フィフティーズ』(新潮社、一九九七年)
「混住社会論」7  北井一夫『村へ』(淡交社、一九八〇年)と『フナバシストーリー』(六興出版、一九八九年)
「混住社会論」6  大江健三郎『万延元年のフットボール』(講談社、一九六七年)
「混住社会論」5  大江健三郎『飼育』(文藝春秋、一九五八年)
「混住社会論」4  山田詠美『ベッドタイムアイズ』(河出書房新社、一九八五年)
「混住社会論」3  桐野夏生『OUT』後編(講談社、一九九七年)
「混住社会論」2  桐野夏生『OUT』前編(講談社、一九九七年)
「混住社会論」1