出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2014-09-26から1日間の記事一覧

混住社会論79 水野葉舟『草と人』(植竹書院、一九一四年、文治堂書店、一九七四年)

まだ東京の郊外住宅地の開発が始まっていない明治末期から大正初期にかけて、郊外を舞台や背景とする小説や小品文を書いた作家がいる。それは水野葉舟で、それらの作品は『葉舟小品』(隆文館、一九一〇年)や『郊外』(岡村盛花堂、一九一三年)に収録され…