出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2014-12-05から1日間の記事一覧

混住社会論87 徳富蘆花『自然と人生』(民友社、一九〇〇年)と『みみずのたはこと』(新橋堂、一九〇七年)

(『徳富蘆花集』、筑摩書房) 前回の佐藤春夫よりも先駆け、一九〇七年に「田園」へと移住し、そこから膨張する都市を見て、それらの同時代における記録を『みみずのたはこと』として綴っていた文学者がいた。それは徳富蘆花である。また蘆花は本連載80で…