前回、岩波文庫版の『コーラン』の訳者として、井筒俊彦の名前を挙げておいたが、本連載564などでふれてきたように、井筒もまた大東亜戦争下のイスラム研究者の一人であり、昭和十六年には『アラビア思想史』を刊行している。これは博文館の「興亜全書」…
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